日本を含め、取引所は世界中に多数存在していますが、取引所を選んでいく上で、手数料は非常に重要な判断基準の1つと言えるでしょう。手数料が取引所によって異なることにより、得をすることもあれば、知らず知らずのうちに、損していたというこも有り得ると言えるのです。
手数料について、それぞれの取引所間での違いを正しく理解し、自分が取引する取引所を正しく選んで行くことが、仮想通貨を取引する上で、とても重要なのです。
そこで今回は、比較のために、Cryptopiaとその他海外大手取引所とを比較をしていくことで、仮想通貨取引をする上で重要視される手数料について説明していくことにします。
Cryptopia(クリプトピア)
Cryptopiaは、ニュージーランドで設立された取引所で、2018年2月現在、500種類以上の通貨を取り扱っています。また、BTC・USDT・NZDT・LTC・DOGE建てによる取引が可能です。
※なお、2018年2月現在、LTC建てとDOGE建てによる取引が停止されているため、BTC・USDT・NZDT建てによる取引のみとなっています。Cryptopiaで取引を行う際は十分注意してください。
Cryptopiaについては以下の記事で画像付きで解説しておりますのでご覧ください。Cryptopia(クリプトピア)の使い方・メリット・デメリット・評判・口コミ
世界で人気の取引所
今回比較するのは以下の3つの取引所です。
Bittrex、Poloniex、Binanceのいずれの取引所も世界中の多くの仮想通貨トレーダーはどれか1つはアカウント登録をしていて、取引を行っていると言っても過言ではありません。3つともにアカウント登録をしているという人も珍しくないでしょう。
Bittrex(ビットトレックス ※「ビットレックス」の説も有)
アメリカの取引所であり、2018年2月現在、200通貨以上の通貨を取り扱う世界最大級の取引所です。2018年2月現在、新規ユーザーのアカウント登録受付を停止している状態ですが、取引量は非常に多く、他の海外取引所と比べて取引板が厚いと言えるため、取引がスムーズに行なうことができるため人気の取引所となっております。また、昨年、バイナンスに世界一の取引所の座を奪われる前は世界一の取引高を誇っていました。
新規ユーザーのアカウント登録受付が再開された場合、今以上に取引量が増え、取引板も厚くなることが期待され、今後注目の取引所になると言えるでしょう。
Poloniex(ポロニエックス)
こちらも、Bittrex同様にアメリカの取引所で、世界最大級の取引量を誇る取引所のひとつです。2018年2月現在100通貨以上の通貨を取り扱っています。
*2018年2月26日、Poloniexが米Circle社によって買収されたというニュースが話題になりました。こちらの取引所も今後の展開に注目が必要であると思われます。
Binance(バイナンス)
2018年2月現在、世界一位の取引量を誇る世界最大の仮想通貨取引所です。Binanceは、80種類を超える取扱通貨数を誇り、手数料も世界の取引所と比べてトップレベルに安いなど多くのメリットがあるため、昨年にユーザー数や取引量を含め、急上昇を見せた大人気の仮想通貨取引所となっています。名実ともに世界一の取引所であると言えます。
*2018年1月には一時期、新規ユーザーの開設受付を停止していたこともあるので、早めに登録を行っておくことを強くおすすめします。
手数料の比較
手数料 | |
Cryptopia | 0.20% |
Bittrex | 0.25% |
Poloniex | 0.15% |
Binance | 0.05%~0.1% |
Cryptopiaの取引手数料は、0.20%となっています。上記のように手数料はBinance<Poloniex<Cryptopia<Bittrexの順に高くなっています。
手数料に関してこれらの海外取引所を比較してみると、Binanceがダントツで安いということが分かります。Binanceは、Binance Coin(BNB)を発行しており、Binance Coin(BNB)で手数料を支払う時、手数料は0.05%であり、ビットコイン(BTC)で支払う時も、手数料は 0.1%であり、最も手数料の低い取引所と言えるでしょう。Binanceが世界中の人々に選ばれる理由の一つとして、手数料の安さを挙げることができるのです。
Binanceの手数料については以下の記事で画像付きで解説しておりますのでご覧ください。Binance(バイナンス)の手数料について
しかし一方で、Cryptopiaは「取扱通貨数」という点で他の取引所を圧倒するという、メリットを持っており、国内仮想通貨取引所では入手できない仮想通貨はもちろん、Binanceなどの海外仮想通貨取引所でもまだまだ珍しいような知名度の低い草コインと呼ばれる通貨や、まだ価格が上がりきっていない通貨も多数取り扱っているため、投資先が広がる、投資の幅が広がるというメリットがあると言えるでしょう。こういった点も考慮して、利用する取引所は複数開設し、いつでも利用できるようにしておくと良いのではないでしょうか。
国内取引所との手数料の比較
最後に、国内大手取引所4社とCryptopiaにおける手数料を比較していこうと思います。
ビットコイン | アルトコイン | |
Cryptopia | 0.20% | 0.20% |
bitflyer | 0.01%~0.15% | 無料 |
coincheck | 無料 | 無料 |
Zaif | ▲0.05%~▲0.01% | 0%~0.3% |
bitbank | 無料 | 無料 |
基軸通貨であるビットコイン(BTC)を取引する際、上記の表を見ていくと、国内取引所のZaifが圧倒的に安いということがわかります。Zaifの「▲0.05%~▲0.01%」というのは、取引をしたらむしろ手数料分ユーザーがもらうことができる、キックバックというものです。
通常はtで通貨を取引する際には、手数料をとられるものです。しかしZaifはユーザーを集めるために手数料を還元するという手法をとっています。ビットコイン(BTC)を購入するのはZaifが最もお得と言えるでしょう。
見えない手数料(スプレット)
さてここで、見えない手数料(スプレット)について説明していこうと思います。見えない手数料(スプレット)とは、仮想通貨を売買する際に、知らないうちにかかっている手数料のことです。スプレットを正しく理解することで、よりお得に取引ができ、損をすることも減っていくのではないかと思われます。
また、スプレットの差額が小さいほどユーザーにとっては「安く購入でき、高く売却できる」ことになるため、スプレットを国内取引所で比較していくことは、とても重要になってくるといえるでしょう。
スプレットは取引所が任意で設定ができるので、スプレットを大きく設定することも可能なのです。手数料が無料であっても、実際にはスプレットに注目する必要があり、スプレットで取引所は大きく利益を出しているのです。
特に販売所でしかアルトコインの取引ができないbitflyerやcoincheckでは、見えない手数料(スプレット)が如実に表れていると言えるのではないでしょうか。
アルトコインを取引したい場合、国内仮想通貨取引所では、販売所での取引のみとなっている場合が多いため、普段、取引をする際には、気づかないかもしれませんが、一見、手数料が無いように見えても、実際には、スプレッドと呼ばれる、売買をする際に生じる価格の差額が発生していて、販売所で売買を繰り返していると、スプレッドだけで損してしまうことになるのです。
例えば、ビットフライヤーでイーサリアムを購入しようとした際、イーサリアムは、販売所でしか取引ができないため、スプレットが発生してきます。販売所での取引では、購入価格と売却価格にスプレッドが発生しています。
下の表のような場合、購入価格が109,311(円)で、売却価格が102,565(円)であるため、109,311-102,565=6,746(円)のスプレッドが生じていることになるのです。このように、一見、手数料がかかっていないように見えても、知らず知らずのうちに、スプレットが発生し、価格に差額が生まれていて、損していたということも起きてくるのです。
そのため、アルトコインを安く取引したい、あるいは国内取引所では入手できない仮想通貨を取引したいとなった時には、国内取引所よりも安く購入できる、スプレッドの生じない、Cryptopiaなどの海外取引所を利用してみるとよいのではないでしょうか。
手数料については、仮想通貨を取引していく際に、スプレットも含めてよく精査していかなくてはいけないと言えるのです。特に、国内取引所を利用する際には、その点を十分に留意しながら、取引をおこなっていかなくてはなりません。手数料やスプレットについて、十分に留意することで、スマートな取引ができるようになるのです。