コインの売買をしていくと必ず出てくるのが「手数料の差」です。知らぬ間に手数料で数万円に上っていた、ということが往々としてあるため、ビットフライヤーではどういった手数料があり、いくら発生しているのかを知っておきましょう。
また、他社取引所と比較してどの程度手数料が高いのか、低いのか、も知ることでビットフライヤーの使い方にも変化が出てくるはずです。
手数料の種類
ビットフライヤーでは下記の手数料が用意されています。
- ビットコイン売買手数料
- アルトコイン売買手数料
- ビットコイン販売手数料
- アルトコイン販売手数料
- クイック入金手数料
- 出金手数料
- 送金手数料
- Lightning FX/Futures 売買手数料
- Lightning FX/Futures スワップポイント
文字が似ていてややこしいものもありますので、解説していきます。
「販売手数料」と「売買手数料」の違いと、利用するべき購入方法はどっち?
少々ややこしいですが、「販売」と「売買」で異なります。
「売買」というのは取引相手が「別のユーザー」になります。ビットコインを購入したいAさんと、ビットコインを売却したいBさんの、双方希望の金額がマッチングしたら取引成立となり売買が行われます。この時取引所は「お互いをマッチングさせたよね料」を取ることができます、これが「売買手数料」となります。
「販売」というのは取引相手が「取引所」になります。ビットコインを購入したいAさんがビットコインを売ってる取引所で購入する、というものになります。この時取引所は「仕入れてきたビットコインを販売する」ことになり、「仕入れ料」を上乗せして販売しています、これが「販売手数料」となります。
イメージとしては、iPhoneを電化製品屋で購入するか、メルカリですでに別ユーザーが使っていたiPhoneを購入するか、の違いです。前者が販売で後者が売買です。
「手数料無料」の言葉に踊らされないこと!「スプレット」とは?
また、ここで重要なポイントが「スプレット」です。みなさんもビットコインの価格を見て購入画面にいったら「なんでこんないきなり価格高くなってるんだろう・・・・」と思った経験は必ずあるはずです。
購入価格と売却価格はイコールではなく、その差額をスプレットと呼び、取引所で任意で設定することができます。このスプレットの差額が小さいほどユーザーにとっては「安く購入でき、高く売却できる」ことになります。
スプレットは任意で設定ができるため、もちろん「販売」でもスプレットを乗せることができます。そして販売は「取引所」が取引相手のため、スプレットが大きく設定してあります。手数料が「無料」でも、スプレットに注目する必要があり、スプレットで取引所は大きく利益を出しているのです。
こういった点から、コインを購入する際は可能な限り販売所ではなく「取引所」で手に入れるよう心がけましょう。
「ビットコイン」と「アルトコイン」の違いとは?
これは簡単です。ビットコインはご存じのとおりビットコイン(BTC)です。アルトコインは「ビットコイン以外のすべてのコインの総称」となります。
ビットコインキャッシュも、イーサリアムも、リップルも、全てアルトコインと呼びます。
「クイック入金手数料」「出金手数料」「送金手数料」とは?
まず「出金手数料」は日本円(JPY)をビットフライヤー口座から、普段利用している銀行口座へ出金する時に発生する手数料です。
「送金手数料」は保有しているコインを、別の取引所であったり、外部のウォレットへ送る時に発生する手数料です。仮想通貨も「通貨」ですから、送金することができます。
「クイック入金手数料」とは、通常のビットフライヤーの入金は受付時間が銀行の営業時間内までになっています。夕方や夜に入金をしても反映は翌営業日以降となってしまい、金曜の15時以降に入金を行った場合は土日も反映されないかたちになります。
こういった時にクイック入金という手法があり、24時間365日入金を対応してくれるというサービスです。しかし通常入金でかかる手数料は銀行振込手数料だけに対し、加えて課金が必要となります。それがクイック入金手数料です。
FXとは?
Lightning FX(ビットコイン FX)とは、証拠金を預入れ、主に差金決済によりビットコインを売買できるサービスです。
レバレッジをかけることにより、資金効率の良い投資を行うことができます。
Lightning FX(ビットコイン FX)における最大の魅力は、証拠金の最大 15 倍までビットコインお取引ができることです。
預入れた資金よりも大きな金額のお取引が可能となるため、資金効率の良いお取引ができます。
また、ショートポジションが取れるので価格が下落した際にも収益を計上できる可能性があります。
もちろん土・日・祝日のお取引も可能です。
Lightning FX (ビットコイン FX)とは – ビットコイン取引所【bitFlyer Lightning】
シンプルにFXの仮想通貨Verとお考えください。
また、「Lightning Futures(ビットコイン先物)」というサービスもありますが、これは先物取引とお考えください。両方ともレバレッジを効かせることにより手持ち現金が少ない状態でも大きな利益を上げることができますが、その分損した時にはダメージが大きいのが気を付けなければならないポイントです。
特にビットフライヤーは「15倍」までレバレッジをかけられるため、たとえば100,000円を証拠金とした場合、最大1,500,000円分を取引できるというものです。
100,000円が10倍になっても1,000,000円(利益900,000円)ですが、1,500,000円が10倍になれば15,000,000円(利益13,500,000円)となります。
しかし10倍マイナスになった場合はこれが逆になるため警鐘が鳴らされているのです。
さて、この時に「売買手数料」や「スワップポイント」といった手数料が発生します。売買手数料は文字通り取引した時の手数料ですが、スワップポイントとはなかなか聞きなれない単語です。
スワップポイントとは?
通常のFXでは、取引をする2国間の通貨のそれぞれの金利差から得られる利益です。つまり、日本円を売って、オーストラリアドルを購入するとします。前者はみなさんご存じのとおり非常に低金利です。対してオーストラリアドルは金利が非常に高いつかです。この金利の差額を毎日受け取ることができるのがスワップポイントです。
通常のFXではスワップポイントはユーザーの利益にダイレクトに影響するため非常に重要で、取引所ごとに競い合うポイントの1つです。
しかしビットフライヤーのスワップポイントは「+」になっており、逆に差額をビットフライヤーに支払わなけばなりません。スワップポイントは24時になると更新されるため、もし取引をする場合は23時59分までに完了させるようにしましょう。
ビットフライヤーの手数料額(率)一覧
下記がビットフライヤーの手数料となります。
項目 | 額(率) |
ビットコイン売買手数料 | 0.01%~0.15% |
アルトコイン売買手数料 | 0.20% |
ビットコイン販売手数料 | 無料 |
アルトコイン販売手数料 | 無料 |
クイック入金手数料 | 324円 |
出金手数料 | 216円~756円 |
送金手数料 | 0.0008 BTC |
Lightning FX/Futures 売買手数料 | 無料 |
Lightning FX/Futures スワップポイント | 0.04% |
他社取引所との「取引手数料」の比較
販売手数料は最も気にしたいポイントの1つです。これを取引所ごとに比較してみます。
ビットコイン | アルトコイン | |
bitflyer | 0.01%~0.15% | 0.20% |
coincheck | 無料 | 無料 |
Zaif | ▲0.05%~▲0.01% | 0%~0.3% |
GMOコイン | 無料 | 無料 |
こう見るとZaifが圧倒的に安いということがわかります。Zaifの「▲0.05%~▲0.01%」というのは、取引をしたらむしろ手数料分ユーザーがもらうことができる、というものです。
通常は手数料をとられるものです。しかしZaifはユーザーを集めるために手数料を還元するという手法をとっています。ビットコインを購入するのはZaifが最もお得と言えるでしょう。
しかしビットフライヤーは「板が厚い」という強烈なメリットを持っており、売買したい時にすぐに完了できるというメリットがあります。こういった点も鑑みて利用する取引所は複数開設し、いつでも利用できるようにしておきましょう。