ブロックワンがEOSでの発言力を強化(これは一大事だ)

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ブロックワンがEOSでの発言力を強化(これは一大事だ)

大量のEOSトークンを保有するブロックワンが、投票を開始することにした。

先週発表されたこの決定により、EOSのソフトウェアを開発してきたこの新興企業は、現在、第5番目に価値のある仮想通貨を後ろ盾として前例を打ち破ることにした。分散型技術の開発から事業がスタートしたことを考えると、この動きは驚きを持って迎えられるかもしれない。

というのも6月14日以降、同社はそのコードへの関与を大幅に減らしてきており、それよりも面倒な意思決定を行なってまで、ユーザーの結束を促しているからだ。

そしてそれにはもっともな理由がある。一つは、ブロックワンが10億のEOSトークンのうち、ネットワークの開始前に開発者用に割り振られたその10%を管理しているというものだ。

加えて、プラットフォームでの意思決定はトークン保有量に一致するため、この変更によって同社の立場は極めて強力なものとなり、台帳に真実を記載できる者を選べるようになるのだ。

今のところ、それぞれのウォレットは最大30までブロックプロデューサーの候補者に投票することができるが、ネットワークで最も支持されているブロックプロデューサーが、流通しているトークン供給量の3%弱しか保有していないことは注目に値する。

すなわち、ブロックワンが非常に多くのトークンを管理していることから、仮に同社が投票に参加すればその時点で、潜在的なブロックプロデューサーの範囲を効率よく30に絞ることができるのだ。

だがそれは驚くべきことではない。すでに警告はあったのだ。

ブロックワンがブロックプロデューサーの選択に関与しているというのは問題です。中立の第三者という役割から外れてしまいますし、ネットワークに途方もない影響力を行使できるからです。

Autonomous Partnersのアリアナ・シンプソンはEメールでコインデスクに語った(シンプソン自身はEOSの投資家ではない)。

しかしこの決断が、革新には必要だと考える者もいる。

MIT(マサチューセッツ工科大学)の仮想経済研究所のChristian Cataliniは、仮想通貨のガバナンス(統治)に対する新しいアプローチはどれも実践する価値があり、その教訓から仮想世界全体が恩恵を受けられると述べた上で、「ほとんどの場合、実験を行なえば、魅力的だけれども時間という試練に耐えられそうもない解決策に辿り着くものなのです」と言った。

とは言っても、同社がガバナンスに積極的な役割を果たすことに関して、EOSコミュニティは概ね歓迎の意向を示している。

このニュースについてのReddit(ソーシャルニュースサイト)のスレッドでは、次の反応が代表的なものである:

これをずっと待っていました。良いことだと思います。きっと利益にもつながるでしょう。ブロックワンが利益を出せば、ほぼ確実に自分も儲かるのですから。

しかし前向きな反応に混じって、次のような意見もある:

EOSはすばらしい役割を果たすでしょうが、これではEOSがRipple 2.0になってしまいます。基本的にブロックワンが保有し、運営すべきはブロックチェーンなのです。悪いことだとは言いませんが、ふざけ合うのは止めましょう。

投票の仕組み

その設計上、EOSのブロックプロデューサーは21人しかいない。少数に絞ることでコンセンサス決定が非常に速く、1秒当たりの取引の処理速度で勝ることから、EOSの支持者達は主要なブロックチェーンを超えられるだろうと考えている。

EOSコミュニティは継続的な選挙によって21のブロックプロデューサーを選ぶことになる。不適格とみなされた者はすぐに排除される。

それぞれのウォレットがそのトークンによって、30のブロックプロデューサーの候補に投票する。最多投票を得た21の組織はブロック作成に取り掛かり、そのプロトコルによるインフレーションを通して、トークンで報酬を受け取ることができるのだ。

EOSの始動にここまで長い時間が掛かってしまったのは、トークン供給量の最低15%が投票のために保持(stake)されなければソフトウェアが稼働しないからだ。しかしこの原稿の執筆時点では、トークンの約30%が投票のために保持されている。

ブロックワンの創立者トークンは10年をかけてゆっくりと放出される。それまでは、投票を含めてネットワークのためだけにトークンを保持することになる。投票できるのは1回のみで、トークンの開放まではそのすべてが保持されることから、全トークンを投票に使うか、投票をしないという選択肢しかない。

創世記ブロックのウォレットを収支バランスを調べていたRedditの一人によると、EOSトークン保有者の99%はトークン供給量の14%未満しか管理していない。上位1,000のウォレットが供給量の85%を管理している。すなわち、最も裕福なユーザーによってネットワークの大半が管理されたままなのだ。

ブロックワンはその中でも最大の保有者だ。最大のブロックプロデューサーの一つ、EOSカナダでガバナンスとコミュニティ活動を担当しているジョシュア・カウフマンは、ブロックワンが皮肉にも、投票によって他の大量保有者を追い落とそうとしていると考えている。

少額のトークン保有者からわずかな支援を受けたブロックプロデューサーも確かに存在しているが、彼らは大量保有者によっても支援されていると、カウフマンは言う。

ブロックワンは多くのユーザーのコンセンサス形成のために、コミュニティの大半の支援を受けた、最も技術力のある候補者に投票したがっているのではないかと、彼は信じている。

「ブロックワンとコミュニティが最も注視しているのは、ネットワークを運営できるような未来の最良のプロデューサーを、確実に選び出すことです」カウフマンは言った。

投票の意思を表明した際、ブロックワンはコード変更を支援し、50以上のブロックプロデューサーの候補者を選べるようにすることにした。こうすれば大量投票も分散し、コミュニティが上位21を誰にするかについての最終決定をしやすくなる。

カウフマンによると、そうしたコード変更が稼働するには最低2か月かかり、ブロックワンがその変更後に投票を行なうのであれば、しばらく動きはないだろうという。

大きな決定が迫る

ブロックプロデューサーの変更に加えて、EOSにはさらに別の大きな決定が待ち構えている。ブロックプロデューサー選挙に参加することによって、ブロックワンはそれらの決定に対する発言力をさらに増すことになるのだ。

最初に、以前報道した通り、EOSはプロトコルを管理する憲法(constitution)をまだ制定しておらず、ブロックプロデューサーがどのように争いを解決すべきかという公式ルールが定まっていない。

それを修正するために、ブロックワンはまったく新しい憲法を提案している。新憲法はコミュニティが作り出したものに比べて、適用範囲がかなり限られたものになっている。その限定的な提案と引き換えに、同社は旧憲法を削除するにあたって長期的に支援することを申し出ている。

ブロックワンの共同設立者でEOS創立者のダニエル・ラリマーは、Mediumの記事で述べている:

独断的な議論をまとめるために、人々に独断的な権力を与えてしまったら、すべての議論に収拾がつかなくなり、決定も独断的なものになるでしょう。

次に、ワーカー・プロポーザル・システムが実装されつつあるということだ。このシステムでは新製品開発を通じてプロトコル全体をユーザーのためにさらに使いやすくしてくれるようなチームに、コミュニティがインフレーションで生み出されたトークンを支払うことで投票できるようになる。

時間が経つにつれて、これらの提案に関する決定はネットワークの方向性を決める上でも大切なものになってくる。

ブロックワンが両方のケースで投票をしなかったとしても、その支援を受けたブロックプロデューサーは同社の意向に従うことが予想され、そのブロックプロデューサーの支持者達もついて来ることだろう。

投票可能なブロックプロデューサーの数が増えるほど、同社の意向に従いたいと考える人々の数も増えてくる。

「ブロックワンの発言力が極めて大きいことは認めます」カウフマンは言ったが、ブロックワンがその富を増やす一番の方法はトークンの価値を上げることだとも指摘した。投票プロセスをコントロールすることで一般ユーザーの権利を奪うだけでは、それは達成できないだろう、と。

「彼らはブロックワンがコミュニティチェーンになることを望んでいます」彼は言った。

EOSはブロックチェーンがこれまで十分に対処してこなかった分野に取り組んでいると、Cataliniは述べている。

彼は共同しているジョシュア・ガンズと2016年に発表した報告書で、これによってEOSは認証コストを大幅に削減したと述べている。しかしその報告書では、ネットワークコストという別のコストに直面しているとも伝えている。

ブロックチェーンは真実を巡ってコンセンサスを得るだけでなく、世界の経済活動を調整する方法を見つけ出さなくてはならない。それがネットワークコストであり、「市場の力と構造を一変させるもの」だとCataliniは言う。

彼は付け加えた:

そこにこそ、ガバナンスの構造が欠けているのです。そのせいで多くの間違った新規事業を目にしています。

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