PoWx:ビットコインを変える新たな取り組み(そしてそれを支える人たち)

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長年に渡る論争の的である、ビットコインを変えるという取り組みが、今まさに大きな後押しを受けた。

正規開発者の支援を受け、非営利財団PoWxが今週発足した。PoWxが定めた目標は、取引の有効性を承認するプルーフ・オブ・ワーク(PoW)をより新しく、そしておそらくはより優れたアルゴリズムに置き換えられるというアイディアを洗練することだ。

手短に言うと、PoWxが唱えているのはビットコインが「視覚的(原文:optical」プルーフ・オブ・ワークという新たな技術を採用するというものだ。この新たな技術はエネルギー効率を高めたレーザー技術をマイニングの基礎として利用する。

うまくいけば、マイニングを「修正する」ことでより多くの人々がマイニングに参加しやすくなる。

というのも、マイニングへの参入障壁は非常に大きなものになってしまっているからだ(2009年の初め頃はただのノートPCがあればビットコインをマイニングするプログラムを実行できた。今は数千ドルもしながら他に使い道のない専用コンピューターを購入する必要がある)。

PoWxを支える開発者たちは最近、マイニング企業Bitmain社を名指しして同社がビットコインネットワークに与える影響を大きな問題だと指摘している。

正確な数は不明だが、Bitmain社はビットコイン用マイニングハードウェアの50~80パーセントを製造しているという見積もりもある。

このような背景とは対照的に、ビットコインのマイニングアルゴリズムを入れ替えようというアイディアは、危機的状況だと認識されているここしばらくの間登場している。

このアイディアは、マイナーたちが共謀してビットコインネットワークを攻撃するというような何か悪いことをする場合にのみ切羽詰って登場するものとなっている。

しかしPoWxの創設者、Michael Dubrovsky氏はこのビットコインの変化を避けられないものだと考えている。

彼はマイニングの中央集権化をビットコインの「セルダン危機」と呼んでいる。これは有名なSFシリーズの「ファウンデーション」に登場する地球を揺るがすような事件のことで、後戻りできない段階を表す言葉だ。

Dubrovsky氏はCoinDeskに次のように述べている。

私はPoWの合意はビットコインでもっとも重要な革新であり、ビットコインは個人の自由と財産権にとって非常に重要な革新だと思います。

Dubrovsky氏は、この目標を達成するために根底にあるビットコイン技術を変更することは、「マイニング経済が次の10年間の暗号通貨の成長を支えるのに十分な健全性と拡張性を備えることを保証する」のに役立つだろう、と論じている。

この方法でいいのか?

さらに広く見ると、開発者らはビットコインの「中央集権化」のレベル、言い換えると単一の利害関係者がブロックチェーン技術をどれだけ支配するのか、ということを長い間心配してきた(分散化は重要な差別化要因となるように思える。この分散化によってビットコインは通貨の歴史上、前例のないものとなっている)。

開発者らはもしこの問題が手付かずのままであれば、マイニングの中央集権化はビットコインが置き換わると思われている通貨システムとどこか似たものになる、と論じてきた。

そのため、この問題を解決するため、開発者らはさまざまな技術的修正案を提示してきた。

Dubrovsky氏は解決策としてプルーフ・オブ・ワークを変更することに関心を持つようになり、視覚的PoWが一番の解決策だと確信した約一年ほど前にこのアイディアに取り組むことを決意した。

PoWxチームによると、この新しいアルゴリズムが実装されるとビットコインに2つの大きな改善がもたらされるとのことだ。

一つは必要な計算設備がこれまでよりも安価に導入できるようになり、ネットワークの分散化に寄与する点。もう一つは消費電力が減ることだ(見積もりによると、ビットコインは世界の電気料金の0.15パーセントを占めている)。

だが一つ問題がある。PoWxはまだ確実な資金調達手段を確保していない。

しかしそれにもかかわらずPoWxチームの目標は意欲的だ。短期的には2019年第一四半期までにオープンソースのハードウェアを開発して視覚的PoWを実現し、彼らのオープンソースデザインを実証するテストネットワークをリリースする、と明言している。

長期的には、Arrakis Photonicsという社名の企業を立ち上げ、この最先端の視覚的マイニングハードウェアを実現させたいと考えている(詳細に渡るプレゼンの概要には、彼らが作りたいと考えているハードウェアの技術構成が含まれている)。

人気は未定

PoWxチームはこのアイディアについて多くのことを考えているとはいえ、ビットコインのプルーフ・オブ・ワークを置き換えることは少しも簡単なことではない。

この置き換えは、もし正式な提案の中に盛り込まれれば各ユーザがソフトウェアを更新する必要があるもので、かなり劇的な変化をもたらす。

もし(導入されることになった場合に)多数のユーザが提案に反対すれば、ビットコインは2つの暗号通貨に分裂する可能性さえある。この状況はBitcoin cashがビットコインプロジェクトの技術的方向性に同意できなかったことが原因でビットコインから分かれたことと似ている。

それでもユーザが何を望んでいるかを言うにはまだ早すぎる。過去には一般的なアイディアが議論の噴出を促し、訴訟の恐れもあったのだが。さらに、ビットコインは分散化されたシステムなので、ユーザの意見が状況を一変させることもあり得る。

しかしDubrovsky氏は、ビットコインのコミュニティは変化を必要としており、他に選択肢はない、と主張する。

実現は困難だと私は思っていますが、私たちが提案しているのはただの改善ではないのです。

Dubrovsky氏はCoinDeskにこのように述べている。

もし暗号通貨を真に分散化して数兆ドルもの価値を安全に保管し送金するために使おうとするなら、このような取り組みは必要なことです。

そのため、PoWxの一番の目的はビットコインコミュニティと共同で切り替えを実行することだ。

これまでのところ、Bitcoin CoreのコントリビューターであるLuke Dashjr氏と、bitcoin.orgの匿名管理者Cobra氏の支援を得ることが決まっている。

両氏ともこの分野で影響力を持っている人物で、両者の意見は物議を醸していることでも知られている(ビットコイン開発者のほとんどは両氏の意見についてまだ公式な声明を出していない)。

最終的には、PoWが変更された後でもマイニングが再び中央管理されるのかどうか、という疑問が常にある。しかし、Dubrovsky氏はその可能性は低い、と主張している。

視覚的PoWが今日と同じレベルの中央集権化をもたらし得るかは定かではありません。

Dubrovsky氏はこのように述べている。

それでもDubrovsky氏は何とかしてこの問題を現実的に捉えようとしており、PoWxをどのように機能させるかはまだ不明だということは認めている。そして同氏は、その点を明らかにしたとしても、ビットコインは将来的な問題を抱えていることを認めている。

Dubrovsky氏は次のようにまとめている。

私はPoWxは次の危機も同じように解決できることを期待していますが、私たちは今からその心配をするのではなく、もしその時が来たら行動するつもりです。

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PoWx: The New Effort to Change Bitcoin (And Who’s Backing It)