欧州最大の取引所ファンド(ETF)は、暗号通貨の世界に足を踏み入れようとしている。
アムステルダムに本拠を置くスピードトレーダー、フロートレーダーズ(Flow Traders NV)社の共同CEOであるデニス・ダイクストラ(Dennis Dijkstra)氏は木曜日にブルームバーグに対し、彼の会社がトレーディング商品ラインをビットコインとイーサを基盤とした上場投資証券(ETN)にも拡大していると語った。
ビットコインとイーサに基づいたETFを提供するストックホルムに本拠を置くXBTプロバイダー(XBT Provider)社は、フロートレーダースNVが過去数ヶ月にわたって証券取引を「劇的に増やした」ことを確認した。
ブルームバーグによると、フロートレーダーズは暗号通貨先物を提供している米国の主要取引業者とは異なり、「当局によって管理された証券取引所に上場している暗号通貨に基づいた上場投資証券を売買することを初めて明らかにした企業」とのことだ。
インタビューでは、ダイクストラはこのように語った。
一般の人々は暗号通貨を過小評価しており、やがて当局が管理するようになるだろう。
市場参加者は、人々が考えるよりも遥かに高度な知識や技術を有する専門家であり、機関投資家は彼らに興味を持っていると知っている。なぜなら、我々がそうした要望を受けているからだ。
オランダの企業は暗号通貨取引の分野で他社より先んじているが、同国の監督当局はこの動きを警戒している。
金融市場向けのオランダ当局(AFM)のスポークスマン、ニエンケ・トレンスマ(Nienke Torensma)氏は、声明において「消費者とプロフェッショナルライセンス所有者の両方による暗号通貨取引活動を抑える」と述べた。
潜在的な性質としての目新しさと匿名性がゆえに、暗号通貨は悪用される傾向が非常に高い。
当初定められた通貨としての役割を果たせないことを考えれば、我々は暗号通貨を「資産」とは見なさない。
と彼女は語った。
CoinDeskは、3月に国の財務相であるウォプク・ホクストラ(Wopke Hoekstra)氏が暗号通貨を規制するための「国際的なアプローチ」を促す旨の書簡を議会に提出したと報告した。