英国食品基準庁(FSA)は月曜日、ブロックチェーンを用いたサプライチェーンの監視システムが無事試行を完了させたことを発表した。
今回の試行では、匿名の屠殺場で生産された食肉を追跡した。プレスリリースによると供給全体を通した「透明性の向上」を実現できたという。試行で提供されたデータは、屠殺場とFSAの両者が追跡を行った。
FSAの情報管理責任者であるシャーン・トーマス氏は声明を出しており、同機関は「ブロックチェーン技術は食品産業の一部に真価をもたらす可能性を秘めている」という考えだ。
特に屠殺場が選ばれた理由として、同氏は「(屠殺場での)仕事は多くの検査とそれら結果を複合することが求められるから」であり、加えて以下のように言及した。
我々のアプローチとは、理論を実現する産業の標準値を発展させることにありました。
今回、ブロックチェーンが一部食品産業で実用できると示せたことを嬉しく思います。このアプローチを発展・拡大させるため、今まさに業界と政府が協調できるすばらしい機会が訪れていると感じています。
今回の試行につづいて7月には追加プログラムがテストされる。そこでは農家は自分の動物に関するデータを確認できるという。
食品の供給路を監視するブロックチェーンを試行したのは、同機関の今回のテストが初めてであるが、様々な小売業者がすでにこの事例をもとに試験運転を開始している。
ブロックチェーンを用いた食品の追跡を実施している一部企業の例としては、ウォールマート、JD.com、アリババ、カーギル、そしてCBHグループなどがある。
UK Food Watchdog Trials Blockchain for Meat Inspection – CoinDesk