トロン独立記念日:仮想通貨30億ドルの行方は?

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トロン独立記念日:仮想通貨30億ドルの行方は?

1年と約30億ドルをかけて、ようやくトロン・ブロックチェーンが多くの議論を重ねたその技術を稼働させることになった。

少なくともそれはトロンが先週開始した、トークンスワップが完了する月曜日に起きるはずだった。利用者はすべての資金を、イーサリアムから独立した新しいブロックチェーンに移動し終えていたはずなのだ。

投資家にとって、その瞬間は歴史上の「独立記念日」のようなものだが、それはさらに壮大な、異論はあるだろうがすでに全世界の仮想通貨でトップの仲間入りを果たしているこのプロジェクトの、命運を賭けた瞬間となる可能性がある。

昨年7月に創設されたトロンは、「分散型インターネット」を確立しようとしてきた。しかしながら、プロジェクトはそれが実際に意味するものを、未だにはっきりと定義できないでいる。

トロンの目標は2017年の仮想通貨ブームの際に多くの通貨が掲げたものと似ているが、プロジェクトの特徴はその資本力と、元リップル代表で辛口の創設者ジャスティン・サンその人だ。

彼が先週ファイル共有サービス企業のビットトレントを買収したことで、業界は大騒ぎになった。

サンが同社を取得したのは、彼のプロジェクトに欠けていると何度も非難されてきた合法性を得るためだと、周囲の人々は考えている。

より具体的に言うと、トロンは自らをイーサリアムの競争相手とし、イーサリアムの「非効率性」を訴えながら独自のプロトコルを導入したものの、今年これより前に、何の申し入れもなくイーサリアムのプロトコルからコードを借用していたことを非難されている。

これらの申し立ての後すぐに、プロジェクトリーダー達がトロンのホワイトペーパーを別の物から盗用していたことが指摘されている。

これらの主張にもかかわらず、トロンがこうした不安をほとんど解消してこなかった。

それどころか、計画に大きな変更が、特にイーサリアム上での開発というオリジナルプランを捨てて独自のメインネットを作成することと、分散型のプルーフ・オブ・ステーク(DPoS)・システム採用という決断を下したことが、さらに事態を悪化させている。

それでもサンは、過去に言われ続けてきたことは不安の種にはならないという姿勢を崩していない。

コインデスクのインタビューで語ったところによれば、これらの決断は研究開発に重点を置いたブロックチェーン業界とは決別し、ユーザーエクスペリエンスと「利用者向け製品」に新たに目を向けるという彼のビジョンに欠かせないものだったという。

サンは続ける:

イーサリアムはかつて巨大なスーパーコンピュータを作っていたIBMのようなものです。

イーサリアムが確かな技術を持っているなどと言っているのではなく、単にIBMのようなものだと言いたいのです。彼らは技術にのみ集中し、ユーザーエクスペリエンスのことを考えていません。

一方、サンは自らのプロジェクトを「ブロックチェーンにおけるマイクロソフト」として位置づけようとしている。彼曰く、同社が成功したのはコンピュータをPCという、消費者が満足する形へと変えることができたからだという。

このビジョンを掲げながらも、トロンの船出は前途多難で、不安はすぐには鎮まりそうにない。40億ドルを調達して最近始動したものの、全世界での複雑なプロセスに数日間を要したイオス・ブロックチェーン同様、トロンにも似たような複雑な問題が待ち構えている。

火曜日に、トロンは「スーパー代表選挙」と共にトークンスワップを引き続き行なうことが予想されている。選挙はトークン保有者が取引を承認するブロック作成者を選ぶというもので、この後にようやくトロンの技術が実用化されるだろう。

「仮想通貨のフランケンシュタイン」

しかし導入はトロンの前に待ち構えている戦いの一部に過ぎないかもしれない。

例えば、その技術力に関して未解決の問題がある。トロンのコードを最近分析したデジタル資産研究所の研究部長ルーカス・ナジーによると、このプロジェクトは開発者がコピーをするコードベースにおける問題点を受け継いでいるかもしれないという。

イーサリアムJ(イーサリアム・プロトコルの実装の一つ)は新たなブロック作成の際のバッファ(データを一時的に保持するための記憶領域)に起因する、メモリリークのような問題に悩まされていると、彼はコインデスクに語った。

さらにイーサリアムJが他の比較的新しい技術(様々な者が取引の検証者として競い合う分散型のプルーフ・オブ・ステークのコンセンサスメカニズムなど)と組み合わさることで、これらの問題はトロンのプロトコル上で悪化する可能性があるという。

トロンのプロトコルでは技術がごちゃまぜになっているため、ナジーはプロジェクトを「仮想通貨のフランケンシュタイン」と名付けている。

「このプロジェクトでは、多くの技術を当初とは別の目的に再利用し、それらをつなぎ合わせ、それをもってユニークだと呼んできました」彼はインタビューでコインデスクに述べた。「これらの物をすべて組み合わせれば、ひどい失敗は犯さずに済むでしょう」

サンはコード盗用という主張を退け、トロンチームがバグ発見の報酬として数百万ドルを提供していることを引き合いに出し、「セキュリティ問題に真摯に」取り組んでいると語った。

彼は言った:

確かに、我々のプログラマーの一人は知らずのうちに、とても些末なことを忘れていました。しかしそれはずっと昔の話で、当時はほとんど問題にならなかったのです。

私は今27歳ですが、4歳の時にサッカーのゴールキックのせいで大失敗をしたなどと責められるようなものです。より大きな構想の前ではさして重要ではなく、意味がありません。

しかしインタビューの中で、サンはトロンがイーサリアムJを以前、あるいは現在どの程度利用しているのかについて、はっきり示すことはできなかった。トロンがかつてイーサリアムJを「多少」利用していたことを認め、「しかしそれは6カ月前のことでした」と最初に語っただけだ。

トロンが今後イーサリアムJを使用しないかどうかを訊かれた際、サンは口ごもり、自分からは確実なことは言えないので、トロンの開発チームを当たってほしいとコインデスクに告げた。

開発チームがコインデスクに返答したメールでも、それは明らかにされていない:

我々はあらゆるライセンスを順守しながら、P2Pネットワークでイーサリアムのコードを参考にしました。数々の変更を加え、ノードの検知や遮断といった機能の最適化を図っています。

さらにトロンのDPoSの使用例に合わせていくつかの点を改良し…P2Pネットワークで予期せぬ(スーパー代表)の切断を防ぐために高い耐久性を備えたり、信頼できるノードや稼働ノードを追加しています。

ナジーによると、これらの変更は「とても小さなもの」で、いくつかは「ほんの最小限の変更でDPoSシステムを支えている」という。さらにトロンのコードリポジトリ(保管場所)で「イーサリアム」と「イーサリアムJ」という用語を検索すると、それぞれ76、73件が確認された。

ネットワークの活性化が暗示していること

これらの技術的な懸念が暗示しているのは、ソフトウェアが「予測不可能」なものであるということだと、ナジーは言う。しかしながら、これらの技術の利用法がトロン・ブロックチェーンの導入に問題を引き起こしたという可能性は否めない。

トロンスーパー代表選挙の候補者であるITネットワーク企業フリー・スペースのディーン・ザレンバも、理由は異なるが(スーパー代表は報酬を得るためにプロトコル上でノードを運用する)、ナジーの主張を繰り返した。

これはまだ公開されたばかりの新しいソフトウェアなので、試験的な環境で何度も試してみるしかありません。いずれ人々がそれを手に取り、様々な方法でそれを理解しようとするでしょう。先のことはわかりませんが。

一方、サイバーセキュリティ企業でスーパー代表に立候補したインフィニティ・ストーンは、トロン・プロジェクトと同社がこれまで行なってきたテストの総量に満足している。

トロンについては楽観視しています…人々は常にコードベースを改良し続けています。そしてトロンに関しては、先月テストネットを開始したことが良かったですね。

すでにいくつかのバグが発見されていますし、すべてのスーパー代表の候補者にとっての最終リハーサルも予定されています。

それに対して、サンはプロトコルのセキュリティに不安を訴えている人々を、「何について話しているのかわからない不特定多数の人々」と言って切り捨てた。同様に、彼はこのプロジェクトが「実践導入に向けたリハーサルを2回成功させた」ことを強調している。

しかし、トロン・ブロックチェーンが分散型インターネットというサンのビジョンの第一段階に過ぎないとしたら、彼はそれが何を意味するのかを、トロンの技術を他のブロックチェーンやそれを超えて移植するという戦略として仄めかした。

仮に投票システムの導入がうまくいき、堅固なものであることがわかれば、ビットコインやイーサリアムもそのガバナンスに投票メカニズムを採用すべきです。

私がトロンの創立者というだけでなく、多くのイーサリアムと、多くのビットコインを保有しており、ぜひ投票したいからなのです。

しかしながら現在のところ、サンのプロジェクトが成功するのか、あまり広まらないのか、それとも単なる打ち上げ花火で終わってしまうのかはわかっていない。

彼は結論付けた:

これは分散型インターネットの始まりに過ぎません。終わりではないのです。今はまだ、全体像さえわからないのですから。

※サンのいくつかの発言は通訳を通したものです。

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