金曜発行の政治・経済記事を中心とするロシアの日刊全国紙であるコメルサント(Kommersant)紙によると、ロシアの大手銀行のうち2社は、個人顧客向けに暗号通貨ポートフォリオの試験導入を行っているという。
報告書によると、ロシア銀行の監視下で、ロシア最大の商業銀行であるロシア貯蓄銀行(Sberbank)とアルファ銀行(Alfa Bank)は、クラーケン(Kraken)とビットスタンプ(Bitstamp)を含む主要取引所で最も人気のある6つの暗号通貨を取引する特別基金で、顧客に株式を提供するという。
政府職員給与処理を担当する国営銀行Sberbankと全ロシア最大の民間商業銀行であるAlfa Bankは、AddCapital投資ファンド、National Settlement Depository、Group IBの支援のもとに暗号通貨取引を開始する予定だ。
Sberbankプライベートバンキング副議長のアナ・イヴァンチュク(Ana Ivanchuk)氏はこう語った。
私たちは、お客様が興味を持っているロシア製品に投資するための規制を完全に守って、デジタル資産に投資するための完全に透明な方法を顧客に提供したいと考えている。
アルファ銀行のプライベート・バンキング部門のマネージャー、アントン・ラフマノフ(Anton Rakhmanov)は、「当社の目標は、可能な限り早く、正当な金融資産としてのデジタル資産の認識を加速すること」と述べた。
最近のテレグラムトークンのプリセールに参加した投資ファンドであるAddCapitalは、プロジェクトの技術的ソリューション分野を受け持っていると言われている。
アレクセイ・プロコフィエフ(Alexey Prokofyev)最高経営責任者(CEO)は、「投資プロセスから、投資家がファンドのシェアを購入することがわかる」と語った。
ポートフォリオには、ビットコイン、ビットコイン・キャッシュ、イーサリアム、ライトコインを含む6つの最も人気のある暗号通貨が含まれる。
硬貨の組み合わせは年に4回改訂され、その比率は取引アルゴリズムによって均衡が保たれる。
プロコフィエフ氏は、「シェアは流動性があり、クライアントはいつでも決済通貨で送ることができる」と述べた。
モスクワ・エクスチェンジ・グループの一員である国家決済預託機関は、保管会社としての役割を果たす。ポートフォリオプロセスのテストにはおよそ45日かかるが、特定の日数は未公開である。
Russia’s Largest Banks Are Piloting Bitcoin and Crypto Portfolios