分散投資のみ? 仮想通貨のポートフォリオはそんなに甘くはない

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分散投資のみ? 仮想通貨のポートフォリオはそんなに甘くはない

Tanzeee Akhatarはフリーで活動しているイギリス人ジャーナリストで、ウォール・ストリート・ジャーナル、CNBC局、FT Alphaville(金融専門サイト)、Investing.com、フォーブス、Euromoney誌、そしてCitywire誌で、1,560種類以上の仮想通貨を紹介している。

投資家はそこから仮想通貨を選ぶことになるが、その種類の豊富さは目も眩むほどだ。

しかしそこで、興味深い質問が出てくる。仮想通貨の種類を幅広く持つことは、どれくらい重要なのだろうか? リスク軽減のために、保有通貨を分散したほうがよいのか?

ハリー・マーコウィッツの研究を知っていれば、そう考えてしまうだろう。

1952年に発表された名著「ポートフォリオ選択論」を執筆し、ノーベル賞を受賞したこの経済学者は、分散投資の重要性を強調した現代ポートフォリオ理論(MPT)を立案した。

分散が十分であれば、リスクは消えて成功に至る。投資家が完璧なポートフォリオを組み立てられることを、マーコウィッツの研究はこれまで何度も示してきた。

実際に、イタリアのミラノにあるルイージ・ボッコーニ商業大学のボッコーニ・学生投資クラブによって最近行なわれた研究によると、仮想通貨にMPTのフレームワークを利用すれば、価格の急騰はなくなるものの、他のポートフォリオよりも良い成績を収めたという。

投資クラブは記している:

MPTに一貫して言えることは、二つの通貨の共分散(通貨の高値と安値のばらつき具合を組み合わせた数値)を活かすことで、ポートフォリオの分散(仮想通貨への分散投資ではなく、成績のばらつき具合)が明らかに減ったことです。

この手法によれば、市場で最も流通している二つの仮想通貨ビットコインイーサリアムで、ポートフォリオの50%から60%を保有することが、正しい考えであることが判明した。

その他の選択肢は後から追加すればよいと、研究は伝えている。

仮想通貨のコンサルティング企業クリプトキャンパスの共同設立者Jeffrey Van de Leemputは、分散してポートフォリオを組むことが重要だと言っている。リスクを軽減するだけでなく、ポートフォリオの報酬の要素を着実に増やすことにもつながるからだ。

個人的には、そのパフォーマンス次第で80%を主要通貨で、20%をマイナーな通貨で保有したいと考えています。

とLeemputは言う。

すべて共倒れに

しかしこのリスク軽減戦略を仮想通貨に適用するのは難しいかもしれない。今年初めにビットコイン価格が急落した際、他の仮想通貨価格も釣られて下落してしまった。

だから、マーコウィッツの理論は採用しない。というより、少なくとも仮想通貨という未開の新世界には適用できない。

パブリック型ブロックチェーン・プロジェクトを推進しているFUSION Foundation社の創立者Dejun Qianは、分散投資によって金の卵を見つける確率が高まると述べている。

彼は仮想通貨市場においては90%のプロジェクトがいずれ失敗に終わるだろうと警告している。分散投資を利用すれば、残りの10%を捕まえられるだろう、と。

面白いのは、ICO(新規仮想通貨公開)やマイナーな仮想通貨といった宝探しをすることは、長い目で見れば成功する可能性を秘めているということだ。

しかし大半のケースでは、分散投資がリスクを抑えることはない。Qian曰く、仮想通貨はすべて一緒に価格変動を繰り返してきたからだ。

そして何度も言えることだが、すべての投資家にとって仮想通貨市場のリスクは高く、投資は安定していない。

自分で調べるしかないのだ。

これは少なくとも、どの通貨に投資するにしても仮想通貨市場では勝者はただ一人という、いわゆるマキシマリスト(最大利益を追求する人)の主張には合致するものだ。

マキシマリストは特にツイッター上では無礼で排他的ではあるものの、だからといって、彼らが間違っているというわけではない。そしてもし彼らが正しいのなら、分散投資は「資金をまき散らして祈るだけ」というものなのだ。

主流に向かって

同じような話だが、株式と債券にリスクが伴わないことはない。ウォール街のアナリストの中には主流派の投資家に対して、分散投資先の一つとして仮想通貨そのものに資金を振り分けるべきだと主張する者もいる。

JPモルガンのストラテジスト、ジョン・ノーマンドは、2月に出版された仮想通貨に関する71ページの研究レポートで、海外企業を含むポートフォリオにおいて仮想通貨が果たす潜在的な役割を調べた。

彼は記している:

過去数年間の高いリターンと主要資産区分との相関の低さを考慮すれば、価格変動が非常に不安定であることはやむを得ないだろう。

もし過去と同程度のリターンと価格変動、そして相関の低さが続くようなら、海外企業を含む債権と株式のポートフォリオにおいて、仮想通貨は分散投資先の一つという役割を果たすことができるだろう。

仮想通貨市場が10億ドルから今年初めに7000億ドルにまで膨れ上がった(6月初めには3,290億ドルにまで落ち込んだが)ことを、Qianは指摘している。

市場がさらに重要性を増していくことは、誰も否定できない。だが法定通貨市場に比べれば、まだ規模は小さい。

市場の急成長を考慮すれば、投資のポートフォリオに仮想通貨を組み込むことは値上がりで利益をもたらすだけでなく、仮想通貨業界をさらに理解するのに役立つことでしょう。

Qianは言う。

つまりマーコウィッツのMPTは、絶対にリスクを取りたくないという投資家にとっては役立つものなのだ。

よくある投資戦略として、互いにあまり相関のない資産を組み合わせてポートフォリオを作成し、リターンを犠牲にすることなくポートフォリオのリスクを下げるというものがある。

しかし仮想通貨はまだ成熟した資産区分ではなく、価格も大きく変動し、それゆえに相関やパターンは予想するのが難しくなっているのだ。

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