HSBC幹部:「デジタルアイランド」がブロックチェーン貿易を阻害する可能性があると警告

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HSBCのヴィナイ・メンドンサ(Vinay Mendonca)氏は、分散台帳術(DLT)が世界貿易をどのように変えるかについて考えると、現在はちょうど分岐点にいると考えています。

最もよいシナリオでは、ブロックチェーンやその他のデジタルプラットフォームは、物品の輸送のために船積みコンテナが行ったことを、グローバルバリューチェーンのために行うべきです。

規格化されたコンテナの寸法によって、世界中の船から鉄道まで簡単に移動できるようになったように、データ規格と相互運用性を備えたDLTは、シームレスな価値の流れを創出すべきです。

しかし、HSBCの世界貿易および債権金融の製品提案の世界的責任者であるメンドンサ氏によると、このような規格となるものがなければ、貿易金融は「デジタルアイランド」またはガラパゴス化する可能性あり、そうなればもう上手く行くことはないと語りました。

HSBCがブロックチェーンの相互運用性を意識していることは驚くことではありません。なぜなら、銀行はほぼすべての貿易プラットフォームに注意を払っているからです。

HSBCは、190カ国150万人のサプライヤーを抱えるデジタル取引プラットフォームであるTradeshiftに投資した世界初の銀行です(ゴールドマンサックスは、今週初めに2億5000万ドルの資金援助を行いました)。

HSBCはまた、概念の実証段階を経て、穀物メジャーであるCargillとR3のCordaプラットフォームにおいて、世界初のブロックチェーンベースの貿易金融取引を完了しました。

さらに、アジア太平洋地域の企業やプロジェクトが参加しているわけではありませんが、同社はHyperledger Fabricを使用するWe.Tradeコンソーシアムの重要なメンバーです。

メンドンサ氏は「できるだけ早い段階で相互運用性に関する議論を行うことが重要」と考えており、次のように述べました。

このような基本的な課題を議論することが連携を生みます。例えば、CargillのCordaソリューションが、シンガポールの貿易プラットフォームとの相互運用性を確保するためには、どうすればよいでしょうか?そう、誰もが順守する国際規格が必要なのです。

規格設定の必要性

HSBCの経営幹部は、貿易金融のみを独立してデジタル化することはできないという認識から、様々なプラットフォームをどのように繋げるかという課題に頭を悩ませています。

貿易全体のデジタル化を行う必要があります。購入注文の発行、請求書の受領、商品の輸送などです。物理的サプライチェーンと金融的サプライチェーンを融合する中で、顧客は資金調達のためには様々な手段を取ることができるようになります。といっても、従来と全く異なるプロセスではなく、既存のプロセスに組み込まれるようになるでしょう。

“はたしてそれは、とてもシンプルな手順か”を考える必要があります。

そうした上で発生する1つの問題は、この製品サービスの多くが研究開発段階にあり、意見対立によりグループの分裂が起きやすいことです。

メンドンサ氏は、物事がどのように進むかを予測することは難しいが、それでもそう遠くない未来には様々な意見をもつグループが統合するような動きが出てくるかもしれないと推測しました。

実験室やサンドボックス環境で行われた概念実証とは対照的に、現実の規模に拡大できるプロジェクトに魅力を感じ一部のワーキンググループは、より進んだ他のワーキンググループと合併するかもしれない。

規格化の問題に戻ると、メンドンサ氏は、業界が例えば「注文書で請求書において、これは同意しなければいけない規格」だと判断するかどうかにかかっていると述べています。

「もしそれが達成できれば、実現するためにどのテクノロジーを使用するのかは、おそらく問題にならないでしょう。しかし、前提条件である規格化に合意することはおそらく非常に困難になるだろう」と彼は語りました。

「しかし、私たちはこれを実現するため、容易ではないだろうが業界として集結しなければなりません。すべての企業が、規格化は必要最低限の要素であることを、現段階で考える必要があります。」

協力と競争

これらはすべて素晴らしいと思いますが、一般的に大手銀行は競合他社に優位性を与える可能性のあるものを分かち合いたがりません。

データ共有に注意すれば、「銀行に依存しない」Tradeshiftのようなプラットフォームを使用することは価値のある顧客が複数の銀行と取引することを意味します。

メンドンサ氏は、HSBCでは多国籍企業の財務担当者のために、国際金融メッセージングネットワークによって提供されている SWIFT for Corporatesチャネルを使って、実際にこのようなことをすでに何年も行っていると指摘しました。

大きな利点は銀行に依存しないことです。たとえば、5つの異なる銀行に接続する必要はなく、一度接続すれば5つの銀行すべてに指示を与えることができるため、しばらく前に預け入れてた現金を使って、今すぐ取引することができます。

分散化社会においては、銀行は協力しなければならない要因と競争する要素を定義することが必要です。顧客の取引をより効率的にするため、例えば注文書と請求書のデータの交換に関して協力することに同意することなどが考えられます。

一方、HSBCは、世界中の取引をサポートしたり、貿易専門家の諮問能力とそのサービスレベルにおいては、他企業との競争を行うだろうとメンドンサ氏は述べています。

そして、HSBCは他の大手銀行が特定のプラットフォームに加わるだけでは、決して脅かされることはない、と彼は結論づけています。

私たちは何年もの間、顧客にサプライチェーン・ファイナンス・ソリューションを提供してきました。他の銀行が手探りを始めている間に、我々は最終目標を見据えて行動しているのです。

HSBC Exec Warns ‘Digital Islands’ Could Inhibit Blockchain Trade