ビットコインは8,000ドル台への移行を目前にしているようだが、取引量が少ないことは相場の突き抜け直後に下落方向へ価格が反転する「強気のワナ」のリスクを指摘する。
先週火曜日の強気な日中のろうそくに信憑性を付け、短期的な弱気から強気の傾向変化を伝える鍵となる下降トレンドライン(5月6日の高値から5月21日の最高値まで引いた)を破った。
しかし同時に、日々の取引量は1.77%減少し、48.5億ドルとなったとコインメーカー・キャップ(CoinMarketCap)は報じている。さらに、24時間取引の取引量は現在、49.5億ドルで、今四半期の平均である63.8億ドルから22.5%減となった。
市場規模がピークに近づいていることが広く認識されているため、量が少ないことが強気懸念の原因だ。つまり、上昇基調は短命になるだろう。
したがって、今日見られるわずかな引き戻しは驚きには値しない。執筆時には、ビットフィネックス(Bitfinex)の暗号通貨は7,591ドルで取引されている。前日の7,718ドルから2%減少した。
毎日のチャート
強気の日中のろうそくに続いて、5日間と10日間の移動平均(MAs)の間の強気のクロスオーバと下降トレンドラインの上昇幅は、8000ドルへのラリーの範囲を示している。
しかし、過去7日間の取引量の減少は、是正措置の持続可能性について、7,040ドル(5月29日安値)から7,779ドル(日曜日の最高値)までの間に疑問を投げかけている。
4時間チャート
4時間チャートでは、7,764ドルの高値から7,549ドルに下落したため取引量が増加した。
価格上昇中の無気力な取引量と、ネガティブ価格変動の後期の取引量の増加は、上昇するウェッジパターンの欠点の可能性が高いことを示している。このような場合、ビットコインは先週の7,040ドルの低水準にまで下がる。
見解
下降トレンドラインの上昇は8,000ドルをうかがう見通し。しかし、ボリュームが低いと偽りの突き抜けを示す可能性あり。4時間チャートで見られる上昇するウェッジの下げ坂は、7,040ドルへの低下を見込む。
7,700ドルを超える大きな突き抜けを経験して初めて、持続可能な上昇を8,000ドルに達することも可能だろう。