現実世界での分散型インターネットに向けた前進

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最近放映されたHome Box Officeの人気コメディー番組シリコンバレー・シーズン5では、利用者のデバイスやブロックチェーンベースの暗号通貨経済で動作する分散型インターネットが取り上げられていた。

最新の技術動向を面白おかしくも正しく描写しているとして絶賛されているこの番組は、実際の出来事に基づいて制作されている。

Decentralized Web Summitはインターネットを分散化されたオープンなものにすることを目指す開発者の会合で、2016年6月にサンフランシスコで初めて開催された。

会合を企画したのは、「Webの父」と呼ばれるティム・バーナーズ=リー氏とインターネットアーカイブの創始者ブリュースター・ケール氏だ。

Decentralized Web Summitの直後に開かれた、MITメディアラボとWorld Wide Web Consortium (W3C)が主催した注目のワークショップ「ブロックチェーンとウェブ(Blockchain and the Web)」で示されたように、ブロックチェーン技術はウェブを分散化しようという流れの重要な一環と目されている。

インターネットアーカイブは先日、Decentralized Web Summit 2018: Global Visions/Working CodeをインターネットアーカイブとAspiration社の主催で7月31日から8月2日までサンフランシスコで開催することを発表した。

「私たちの目標は、分散化ウェブを利用する起業家、政策立案者、世界中のコミュニティメンバーを一つにまとめて、必要とされるビジョン、価値、作業コードを探ることです」

発表内容にはこのように記載されている。

「大局的にはどのように見えるでしょうか? 世界中の人々はこの技術をどのように利用しどのような利益が得られるでしょうか? どのコードが動いていて、足りないコードは何でしょうか? 将来的に協力するのに何が必要でしょうか?」

Decentralized Web Summit 2018でバーナーズ=リー氏はMITで開発中の拡張可能なモジュラー型プロトコル兼ツールボックスのSOLIDを紹介した。

SOLIDプロジェクトは、可能な限り既存のW3C標準とプロトコルとの互換性を保ちつつ、分散化されたソーシャルアプリケーションを作りたいと考えている。GitHubのチャンネルで説明されているように、SOLIDプラットフォームは現時点ではブロックチェーン技術に依存していないように見える。

ブロックチェーンベースのプロジェクト

コミュニティプロジェクトの資金が不足しているという厳しい現実においては、有望な分散型インターネットプロジェクトでもその多くが跡形もなく消滅する。

これはZeroNetには当てはまらない。ZeroNetはビットコインとBitTorrent技術を利用した最小主義の分散化されたP2Pネットワークだ。ZeroNetは寄付金とコミュニティが提供する資金で運営されているにもかかわらず活動が続いており、ゆっくりではあるが着実に前進している。

ブロックチェーン開発企業のBlockstack社は分散化されたソーシャルネットワークアプリケーション(dApps)の開発支援に100万ドルを提供することになっている。先日発表されたこの取り組みは独自のウェブサイトを持っている。

5月にトロントで開かれたイーサリアム開発者会議Edcon 2018では、分散型インターネットに向けたイーサリアムベースの興味深い開発プロジェクトの紹介と意見交換が行われた。

イーサリアムとInterPlanetary File Systemをベースにした次世代ソーシャルメディアネットワークの構築を目指す意欲的なAkashaプロジェクトは2016年5月に公表された。

Bitcoin Magazineの共同創設者Mihai Alisie氏が始めたこのプロジェクトは、現在デスクトップアプリとウェブアプリのベータテスト中だ。トロントで開かれたEdconで、Alisie氏は分散型インターネットの必要性に賛意を示し、Akashaプロジェクトの最新情報を報告した。

Edconで紹介されたもう一つの取り組みはAion Networkだ。これは分散化された複数階層の「第三世代ブロックチェーン」ネットワークの拡張性と相互運用性に重点を置いた開発プロジェクトだ。

「ブロックチェーン技術の導入により、公平で検閲に耐え得る、世界中で受け入れられるインターネットを構築するチャンスが生まれました」Nuco社のCEOでAion Networkの創設者でもあるMatthew Spoke氏はBitcoin Magazineとの会談でこのように述べた。

「インターネットを分散化するという動きは未来のインターネットスタックを作る複数レイヤーで構成されます。

認証、メッセージング、決済、データ記憶装置はすべてさまざまなプロトコル上に実装されたブロックチェーン経済圏で急速に構築されようとしています。しかし現状の設計では、このレイヤーは分散型インターネットが広く採用されるために必要な重要な要素、つまりレイヤー間で価値と論理をやり取りする能力が欠けています。

インターネットの未来は単一の勝者ではなく、多数のブロックチェーンプロトコル上で動作し協働する、分散化された複数レイヤーの経済圏で構成されるでしょう」

Spoke氏は、将来の「Web 3.0」分散型インターネットアーキテクチャは、各部間で論理と価値を分散化された方法でシームレスに転送する経済圏である必要があると説明した。

Aionはグローバルな分散型インターネットを実現するために、分散型レイヤ間の通信とネイティブ・クロス・チェーン・アプリケーションの開発を橋渡しする共通のインフラストラクチャになりたいと考えている。

インターネットの未来は、単一の勝者ではなく、多数のブロックチェーンプロトコル上で動作し協働する分散化された複数レイヤーの経済圏で構成される。

Aionプラットフォームの現在の “Kilimanjaro”リリースでは、FasthostVMと呼ばれる性能を最適化したイーサリアム仮想マシン、メモリ要件とアクティブなEquihashパラメータの多様性を高めたEquihashプルーフ・オブ・ワーク・アルゴリズム(Equihash2109)を最適化したバージョン、そしてAIONコインをシームレスに流通させネイティブコインにするためのイーサリアム上のAIONトークン(ERC-20)用トークン転送プロトコルが導入される。

決済、データとファイルの記憶装置、認証といったWeb 3.0スタックの重要な要素は、さまざまなブロックチェーンプロトコル用に構築されている。

「これらのレイヤーは、基盤となるプロトコルとともに採用されたりされなかったりするため、特定のパフォーマンス、規制の分権化、または利用事例の機能要件のために、複数のブロックチェーンにわたって存在します」

Spoke氏はこのように述べている。「分散型インターネットのインフラが広く普及するためには、これらの全く異なるレイヤーと基本的なプロトコルを接続することが不可欠です」

「例えば、もしユーザーが基本的な個人情報(例:名前、メールアドレス、生年月日)を管理するためにイーサリアムの認証ソリューションを使用していて、EOS上に構築されたソーシャルメディアプラットフォームを利用したい場合、これらのレイヤーはエンドユーザーのためにシームレスに統合する必要があります」

インターネットは、電子メール、ホスティング、アプリケーションなどの基本サービスを提供する多数の競合プロバイダが存立する分散型通信ネットワークを意図して作られた。しかし一部のインターネットサービスプロバイダは規模の経済を達成したことで、情報を所有、保管、制御する点で優位に立つことができた。

「これにより、インターネットは集中管理された実体が大量の価値やデータを管理し、同時にこれらの資産を転送する通信チャネルを管理するシステムに発展しました」

Spoke氏はこのように結論づけた。

「公開ブロックチェーン台帳は誰でもダウンロードできますが、この台帳に価値とデータを分散配置することによってブロックチェーンは真に分散型のインターネットを可能にします。Aionのような公開ブロックチェーンの本質は、中央管理された実体が決定するのではなく、すべてのノードが合意に達して同じ台帳を共有することを必要としているのです」

Advancing Toward a Decentralized Internet in the Real World