マット・リストン(Matt Liston)氏は自分の宗教を始め、それをブロックチェーンに取り込んでいます。
彼は、仮想通貨業界では波乱の過去を持ち、現在、彼の功績によりAugur社は152百万ドルを調達出来たと主張する裁判を起こしています。
Augur社は市場予測ツールを作成し、2015年のICOで5百万ドルを調達しました。850万のREPトークン(Augur)が0.60ドル/枚で売却されました。REPは最終的に1枚で100ドルの高値となり、現在は37.50ドルで取引されています。
彼は開発初期段階で携わっていましたが、Augurの技術的および商業的目標に関する意見の相違により会社を追いやられました。今回のケースでは、彼はそれとは大きく異なるプロジェクトを念頭に置いています。0xΩと呼ばれるブロックチェーンの宗教です。
Forbes氏が報告するように、コミュニティへの寄付とコニュニティでの合意形成はすべて、Ethereumプラットフォーム上で実行されるブロックチェーンコンセンサスとスマートコントラクトを通じて実行されます。
これは、信仰するものをはるかに迅速に更新できるようにする宗教的枠組みであり、民主的に各メンバーが信仰しているものとコニュニティが信仰しているものギャップを一致させます。
先週、リストン氏は、ニューヨークのニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート(新現代美術館)で行われたRhizome芸術グループが主催する大規模な展覧会の一環として、開祖行事/宗教的式典を行いました。
この式典では、ワイマール共和国のハイパーインフレに見舞われた公式通貨だったReichsmarkに対して、Ethereumの公開鍵および秘密鍵を使って、マーキングしてみせました。彼はまた、宗教の最初の神聖なプロジェクトである “トーテム(totem)”を発表しました。
また彼は教祖として、0xΩの宗教的ガバナンスモデルがどのように実行されるかを概説した「flame paper(焔書)」と呼ばれるホワイトペーパー40部を手渡しました。初版では、代表の信者が代理投票制度を使用して組織内の戒律を更新し、スマートコントラクトを介して神聖な経典を同定し、承認し、進化させる方法をモデル化しています。
当然のことながら、リストン氏の新しい宗教の神聖な言葉は、flame paperそのものから得られるでしょう。
考えていることは、既存の宗教を取り込むことです。つまり、例えばユダヤ教では、聖書をブロックチェーンの枠組みに取り込めるということです。
ブロックチェーン宗教の集会では、宗教の使命を果たすリーダーや資金プロジェクトを任命することができ、信者はブロックチェーン上で実行されるスマートコントラクトにより、第三者を経由せずに宗教的な芸術作品や宗教寺院建設に資金を提供することができます。
Giving USA社のレポートによると、宗教は数十億ドルの産業であり、米国だけで宗教的な寄付金が2016年に1,244億9000万ドルに達しています。そんな中、彼は自分自身が寄付する側であり、教会訪問者や支持者から個人的に資金を受け取ることはないと主張します。
リストン氏を「Cryptsiah」と「Cryptophet」と呼んでいるシンガー氏は、全体的なリーダーを必要としない分権化された性質のために、この宗教に引き寄せられたと言います。
この宗教では、関係する人々が投票することで、構造と性質を絶えず変えることができます。
Jesus Coinが「イエスを分権化する」という目標を述べる前に、「民主化する宗教」の考え方が他のプロジェクトでも登場しました。
リストン氏は物事をさらに進歩させ、新しい宗教であることの恩寵を全面的に取り入れることを目指しています。
この宗教が本当に分権化されるのか、一般的な指導者にあるようにリストン氏が舵取りするのか、もしくはPastafarianism/フライングスパゲッティモンスター教会のようになる可能性もあります。
0xΩは、オンラインコミュニティが現在までにブロックチェーン技術の最も珍しい用途の1つに関わっていることから、今後数週間および数ヶ月にわたってより多く宣伝されるでしょう。
Crypto Cult? Augur Founder Creates Ethereum-based Religion Called 0xΩ