従来の銀行業務は「十分良い」では良くない

Translate this article into English

2018年5月最新! ▼当サイトで申込みが多い取引所

【1位】「GMOコイン」【10ヶ月連続1位!レバレッジ取引で人気!】

【2位】「bitflyer」【日本最大級取引所・人気No.1】

【3位】「ビットバンク」【セキュリティ対応No.1】

シェアする

これまでとこれからの銀行

「革新」と「混乱」という言葉は、昨年の決済サービス業界における新技術の議論とほぼ同義であった。

しかし、今月のBAFT年次会議を含む最近の銀行業の出来事では、この進展に関する解説は興奮や驚きの一つではなく、国際的な支払いを支える既存の技術が「今のところ十分良い」と述べている。

銀行がこれを本気で信じているのではと私は心配している。銀行業界のリーダーの数があまりにも多いため、俯瞰的な視点が欠落している。現在あるいは将来のビジネス目標にとって重要ではない進歩を嫌がるのだ。

時代の変化と非銀行企業の参入

データで見るとそれは明らかだ。問題は取引銀行にある。銀行を通さない消費者対消費者(C2C)の国境を越えた決済のために、銀行はすでに世界の市場シェア40%を失っている。

コンシューマー・ツー・ビジネス(C2B)ではその数は30%、B2C(ビジネス・ツー・コンシューマー)およびB2B(ビジネス・ツー・ビジネス)では、約5%に達している。

これらの数字は加速しているだけでなく、非銀行の市場占有率も増えている。 トランスファーワイズ(TransferWise)社は昨年、消費者への直接サービスから、中小企業を含む中小企業(SME)にまで成長した。この増加には、バッチ処理の追加処理能力も含まれていた。

彼らのチームは明らかに企業部門を視野に入れており、この例はほんの始まりに過ぎない。決済分野は、非銀行にとっては銀行業分野に進出する最初の入り口だ。

TransferWise社は、クロスボーダー決済サービスからビジネス向け複数通貨口座を保有する企業にまで成長した。現在、顧客の預金管理担当者としての役割を果たしている。

TransferWise社ばかりではない。フェアFX(FairFX)、ペイパル(PayPal)などは、同様の戦略を実行している。これらの非銀行系金融機関は、決済によってこうした顧客を取り込み始めている。

こうした企業が銀行業の分野に進出してくるにつれ、他の伝統的な銀行業務にも勢力を拡大する。そうなれば銀行はもはや必要不可欠なものではなく、システム内の単なる「窓口業務」になるという危機に直面している。

ユーティリティーとは、サービスが商品化されており、金融機関同士で勝者のない過当競争に突入することを意味する。いくつかの銀行だけがこうした過酷な環境で生き残るのに必要なグローバルな業務規模を持っているので、彼らは現在の価格設定力を維持し続けると主張する人もいるかもしれない。だが、こうした通念も変わるべき時が来ている。

シティやHSBCのような世界的な銀行グループは、何十年にもわたってグローバルネットワークを構築してきた。彼らは小規模な銀行が開かれる銀行間取引決済口座を通じてこのグローバルネットワークを提供し、国境を越えた支払いを処理できるように地元での資金流動性を確保することができる。

取引銀行業務は今までこうした仕組みで機能してきたのであり、最大のネットワークを持つ銀行は銀行業界の頂点に君臨することができた。

銀行がポジションを維持するためには

デジタル資産は初めて、資金調達先の流動性を必要とせずに国境を越えて送金する能力を小規模の銀行や非銀行に提供することになった。新しいテクノロジーの元では、大小の金融機関がより迅速で安価なグローバル決済ネットワークにアクセスできるようになったため、もはや銀行の規模や社歴だけでは通用しない。

これは、グローバルアクセスが民主化し、金融機関の上下階層が再編されることを意味する。この新しい世界では、顧客に対するサービス品質の面で最も優れた企業が勝つことになろう。

これは銀行業界全体の問題で、ゆっくりとした技術革新ではない。

これは決済追跡機能(まるで1990年代のようだ!)のことではなく、大きなネットワークでリアルタイムのオンデマンドインフラストラクチャーのことで、優れた顧客サービスを提供し、取引の限界費用(流動性コストを含む)をゼロに抑えることができる。

従来の銀行インフラストラクチャは破綻しており、銀行は競争力を維持するために今すぐにでも新しいテクノロジーを採用する必要に迫られている。決済は顧客からしてみると銀行への入り口にすぎない。その決済顧客を失うことは、さらに多くの顧客を失うことにつながる。

Transaction Banking: Good Enough Is Not Enough