投資専門週刊誌Barron’s magazineの編集主任であるAvi Salzman氏は、今週、今後仮想通貨が現在の法定通貨を取って代わると信じている大物投資家たちと急速に成長している仮想通貨業界の幹部たちによる特集を載せたレポートを公表しました。
当然の結果
過去5ヶ月の間、仮想通貨市場の価値は8290億ドルから3720億ドル、実に55パーセント以上の落ち込みを見せました。
1月に高騰のピークを迎え、ブロックチェーンのプロジェクトが初期段階であり、トロンやイオスといったテストネットが170億ドルを凌いだため、仮想通貨市場の価値は1兆ドルに届くところまできていました。
それ以降、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、イオス、リップルといったほとんどの仮想通貨が価格を半減させています。
仮想通貨の市場価値は多額のマージンで減少したため、当然のごとく、多くの投資家たちが仮想通貨市場の興味と古参も新興も両方の仮想通貨に対する短期間の反騰に自信を無くしはじめました。
今月始め、 CNBC局のFast Moneyという番組のコントリビューターで、暗号通貨投資ファームBKCMの創設者であるBrian Kelly氏は、仮想通貨の市場がニューヨーク証券取引所 (NYSE)とJPモルガンの門戸を開かせなかったことにショックを受けたと強調しました。
もしもこの2大機関が1月に仮想通貨市場に入っていたならば、仮想通貨市場が最高潮を迎えたとたき、おそらくその価値1兆ドル超えを記録していたと考えられます。
機関投資家、リテールトレーダー、金融機関、銀行、株式市場、そして政府がもっと仮想通貨業界に参加をすれば、市場はほぼその年だけの最低価格となります。
ほとんどの個人投資家と新規参入者がこの非常に不安定な機関に売却をする中、大物の投資家はこの期間が元本積立期間であり、チャンスであると考えています。
仮想通貨取引所、ShapeShiftのErik Voorhees氏は
「私は仮想通貨に関係している全ての金融企業に大賛成です。なぜならば、現行の市場ベースでなく透明性のない法定貨幣ではなく、仮想通貨は市場ベースであるため通貨単位としての仮想通貨は透明性と適正があります。」
と発言しています。
Salzman氏によると、将来的にビットコインやイーサリアムといった仮想通貨が米ドルのような法定通貨に取って代わるときがくるのは必然だとVoorhees氏は強く主張したとのことです。
Voorhees氏はまた、最終的に脱線させようとする金融企業は信用しない、ビジネスはお金を追うものだ、と言及しています。「それがまさに鍵となります。稼ぐということです。」とVoorhees氏は付け加えます。
仮想通貨の将来
短期的に、ビットコインの価格は8千ドルを下回り、7千ドルすれすれまで行く可能性はありました。同時に、急激に9千ドルの域まで高騰し、1万ドルに徐々に到達する勢いを出す可能性もありました。
ビットコインの価格が短期間でどのような動きを見せるか投資かもアナリストも予測をすることはできませんでした。しかしながら、大物投資家たちは仮想通貨が定着し、今後、米ドルや金といった今までの資産と地位を争うことになると確信しており、その事実はとても重要なことと言えます。
Why Large Investors Aren't Scared by the Bitcoin Price Drop