ゴールドマン・サックスCEO、ロイド・ブランクファイン、ビットコインとの複雑な関係を後継に託す
63歳のロイド・ブランクファインが12月にゴールドマン・サックスCEOを辞任し、ビットコインとの関係を含むいくつかの点で不透明な銀行の将来を、後継に託すことが予想されている。
ニューヨーク・タイムズによると、ブランクファインは退職したパートナーのために開催される12月の年次夕食会の後に退職するする可能性が高いという。
銀行は今月初めに、ビットコインのトレーディングデスクの設立とビットコイン関連の先物取引の計画を発表したが、ビットコインの受け入れはブランクファインが表明した疑念によって先行きが見通せないものとなった。
ブランクファインの疑念
11月下旬、同社が仮想通貨のトレーディングデスク設置を検討中と報道されていた最中、ビットコイン価格が10,000ドルに到達した時に、彼はそれを詐欺のツール呼ばわりした。さらに同社のビットコイン戦略を否定し、仮想通貨の不安定さが価値保蔵手段としては不適切であると主張した。一日あたり20%もの値動きが止まるならば、再考するだろう、と。
かつてのブランクファインはビットコインに「オープン」であり、自分の意見で同社の戦略が左右されることはないと言っていた。
11月初旬、彼はビットコインが貨幣の進化における「次のステップ」になりうると述べた。ビットコインのことはよくわからなかったが、携帯電話に初めて遭遇したときと同じような疑念を抱いていたという。
ここ数年間、彼は自分が気に入らないことでも、その多くがうまくいくことを学んだ。新しい世界では、価値に関する合意が法廷貨幣よりも重視されうるとも言った。そしてもし本当にビットコインが主流になれば、それは硬貨の自然な進化なのだろうと語っていた。
しかし11月中旬、ブランクファインはビットコインを受け入れられず、ただのバブルかもしれないと述べた。
ブランクファイン不在の将来は不透明
ゴールドマン・サックスの広報担当者は、ビットコイン取引に関わる大半の人は、まだそれについて懐疑的だと伝えている。
銀行は活動を認め、不透明さについて言及
ゴールドマン・サックスは2月26日付のアメリカ証券取引委員会への届出の中で、ブロックチェーン・プロトコルに問題がある場合、仮想通貨およびブロックチェーン関連の投資と、ビットコイン先物取引において顧客を支援する意向によって、同社がダメージを受ける可能性があることを明らかにした。
しかしビットコインは、同行が直面している多くの不透明性のうちの一つに過ぎない。
ニューヨーク・タイムズが伝えている通り、同行の合併・買収に関するアドバイスによる利益は金融危機以前よりもはるかに低くなっており、それを補えるような消費者金融業務や投資銀行業務は存在しない。
それ以来、同行は中堅都市への投資銀行業務を強化し、大企業向けのオンライン貸出や通貨および商品取引を拡大している。
Goldman Sachs CEO Blankfein to Step Down, Bestowing Complex Bitcoin Relationship