論説:FacebookがBlockchain分野に進出:展開は如何に?

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Facebook社は歴史的に新たな技術や企業買収へ重点的に投資することで技術的進歩の先端に居続けてきた。WhatsAppからOculusまで、同社は膨れ上がった預金残高を利用して技術と人材を手に入れることで消費者の流行の一歩先を行っている。

そして先週は同社の最高幹部の一人でMessengerプラットフォームのリーダーを務めPayPalの元CEOでもあるDavid Marcus氏に率いられたブロックチェーンの研究部門に多額の投資をする、と新たに社内向けに発表した後だけに、同社がどの新しい技術に狙いを定めているのかは一目瞭然だ。

ブロックチェーン技術、そしてその公正で分散化されたデジタル台帳は、最近同社が陥っていたセキュリティ上の窮地から這い出すのに必要な説明責任と透明性をもたらす可能性がある。

マーク・ザッカーバーグCEOはケンブリッジ・アナリティカ社のスキャンダルを受けて米下院で証言した。その一方でブロックチェーンが本質的に分散的であることで、ユーザーデータを収集しオンラインでの行動に基づいて広告を表示する、というFacebook社のもっとも価値のあるビジネスモデルを続けることが難しくなるかもしれない。

この難問を念頭に置いた上で、Facebook社はブロックチェーンをどのように利用しようとしており、そのことがブロックチェーン技術の発展に全体としてどのような影響を与えるのだろうか?

計画の中身は?

Facebook社がブロックチェーンに対応する3つの動機がある、と主張できる。

第一に、一番明白なことだが、Facebook社はケンブリッジ・アナリティカ社のスキャンダルの影響で、同社が保有するデータの透明性やユーザーの管理権を提供することでもっとも知られる技術に公然に倣うことを目指していることだ。

このスキャンダルにより多くのユーザーがFacebook社のユーザーデータ管理やプラットフォームの透明性、そしてプライバシー条項に疑問を持つこととなったが、これらはブロックチェーンアプリケーションが緩和できる可能性がある。

第二に、Facebook社は有名なプログラマが大挙して暗号通貨分野に進出するように資本を投入することで、開発プラットフォーム上でアプリを作る開発者を引き寄せ続けたいと思っていることだ。

もし、ブロックチェーン上のトークンを介して開発者が自分の開発したアプリで収益を上げることができるようなプラットフォームをFacebook社が開発できれば、報酬を得るまでの時間はずっと短くなる。アプリが大当たりするのを何年も待つ代わりに、トークンは開発者にアプリの発表時点で報酬を与えることができる。

第三に、最近のスキャンダルを考慮すると、Facebook社はSteemitやYOYOWのようなブロックチェーンベースのソーシャルメディアプラットフォームが多数出現しようとしている状況を観察しているようだ、ということだ。

しかしこのようなライバルの一日の利用者数は10万人以下で、今のところ実際の脅威と言うには程遠い。そのためおそらくFacebook社は、ユーザーが自分のデータの利用権を設定できるようにしデータを共有して報酬を得る機会を提供するブロックチェーンが可能にする次世代のソーシャルメディアプラットフォームをを立ち上げる未来を見据えている。

Facebookはブロックチェーン技術をどのように利用するのか?

セキュリティとデータ管理

ブロックチェーン技術は変更不可能で透明性のある記録保持を可能にし、これによりFacebook社がユーザーのデータを保有し利用する点で信頼と信用を回復するのに役立つ可能性がある。

ブロックチェーンを通じてユーザーは誰に自分のデータへのアクセス権を与えたかを確認することができるが、それが今度はFacebook社がユーザーに自分のデータにアクセス制限を掛けることを認めなければならない、ということになる。

例えばユーザーはFacebook上にどのような個人データを保管しているのかを確認し、そのデータを一般に公開したり販売業者に売ったりするかを決定できるようになるかもしれない。また、ユーザーがFacebookプラットフォームを介して自分のデータを売ることで収入を得る道を開くことにもなるかもしれない。

市場と暗号通貨

イーサリアムなど既存の暗号通貨をベースにFacebook独自のトークンを作ることで、Facebookアプリストア上やFacebook Marketplaceのような新たなFacebookの構想の中で、トークンを交換することが可能になるかもしれない。

ブロックチェーンは共有経済でもっともよく使われている。そこでは複数の当事者が協力して相互信頼環境を作っている。トークンを導入することでFacebookアプリと市場はより洗練するだけでなくより信頼できるものとなる可能性がある。

ブロックチェーンに透明性が追加されユーザーが自分のデータの管理できるようになり、20億人のアクティブユーザーが加われば、ほとんどの開発者やブランドを仲間に引き入れるには十分だ。

採用を妨げるものは?

ユーザーデータの完全な制御にビジネスモデルが依存するプラットフォームの分散化には、サイトのアーキテクチャーの根本的な再設計が必要となるだろう。

しかし、その動きは大きな仕事である一方で、理論上はパフォーマンスベースの課題はあまり多くないはずだ。技術的に言うと、分散化データベースがソーシャルメディアネットワークに適用できない理由はない。

既存のブロックチェーン技術はいくつか修正を加えれば、この規模のプラットフォームやその上での取引はサポートできるだろう。

より大きな影響として可能性があるのは、Facebookのプラットフォームやアーキテクチャー全体を再設計し、ブロックチェーン技術や分散化されたユーザーネットワークがデータアクセスを直接制御するようなシステムを作ることだ。

つまり、Facebookはユーザーデータを制御することを諦めざるを得ず、コミュニティ全体に任せるようになるだろう。この変化は現在の広告モデルや目標モデルを打ち負かすことになるだろう。

そういった理由から私は、Facebook社はこの種のシステムを近い将来に採用する可能性は低いと見ている。より可能性があるのは、今後数年でアプリストアや支払いに関して限定的に応用事例が登場し、その一方でしかるべき時が来たら分散化されたFacebook 3.0プラットフォームがリリースされることだろう。

長期的な影響は?

もしFacebookがブロックチェーン技術を有意義に統合すれば、ソーシャルメディア分野の有力なライバルたちも後に続くのは疑いないだろう。ここで重要となるのはFacebookがどのように技術を利用するかだ。

もしFacebookが独自の暗号通貨を作ったり既存の暗号通貨を採用したりすれば、暗号通貨を合法化し、大多数の人々に普及させ、ブロックチェーンと暗号通貨を世界の主流にするという点で大きな役割を果たすことになるだろう。

FacebookがSteemit社のようなスタートアップ企業を買収するこれまでのやり方を踏襲するのか、あるいは買収対象のスタートアップ企業の中心的価値や構造があまりに異なっているのでこれまでのやり方ができなくなるのかは、時間が経てば分かるだろう。

しかし、Facebook社は過去にはライバル事業を買い取る資金を持っていた一方で、ビジネスの大部分を以ってしても、イーサリアムのような所有者がいない暗号通貨一つ購入することもできない。とは言うものの、Facebookは今後数年で分散化ソーシャルネットワークあるいはデータマネージメントプラットフォームに何らかの形で手を出す可能性が高い。

しかし、Facebookは何十億人のユーザーと巨額の銀行預金という利点がある一方で、他の米国内のビジネスと同じようにブロックチェーンや暗号通貨に関連する法的な課題に直面することになるだろう。

注意すべきは、Facebookのように巨大な企業にとって10人未満のチームを作ってブロックチェーンの世界に乗り込むことは、大きな飛躍というよりはむしろ小さな一歩に過ぎない、ということだ。しかし世界中のソーシャルメディアユーザーにザッカーバーグ氏とその会社が最近反省部屋で学び、将来は行いを改める意志があることを示すという意味では、それで十分なのかもしれない。

Op Ed: Facebook Is Moving Into Blockchain: How Might This Play Out?