スイスのツークを拠点とし、ブロックチェーンベースのデータプラットフォームを提供するStreamr社が、2018年5月16日にリアルタイムデータ市場を開設したことがConsensus 2018のプレゼンテーションで明らかになった。その後NokiaおよびOSIsoftと提携したことが発表された。
Streamr社の市場は、データの作成者と利用者をウェブアプリでつなげるものだ。ここではデータ利用者は代価を支払ってデータプロバイダーが開示する実時間データストリームにアクセスできる。
例えば、Streamr社とヒューレット・パッカード社が最近提携したことで、自動車データがリアルタイムで収益化できるようになる予定だ。 自動車が作り出すデータはサードパーティが利用できるもので、ある地理的地域の交通量を調査したり、信号機のタイミングを細かく調整したり、道路補修計画を立てたり、といった使い方ができる可能性がある。
そのようなデータを無料で提供するよりもむしろStreamr市場を利用することで、自動車オーナーはデータを収益化したり取引したりできるのだ。
Streamr社の暗号トークンであるDATAを利用することで、世界中のデータストリームが自由に取引できるようになるだろう。
利用規約や価格表などが現在イーサリアムのスマートコントラクトにコーディングされているが、Streamr社ではイーサリアム以外のネットワークもサポートする予定だ。Streamr社のプラットフォームでは取引手数料を課していないが、外部のブロックチェーンネットワークを使う場合、手数料が掛かる場合がある。
Streamrのネットワーク上のノードとして機能する人々は、市場をサポートしてデータを世界中で自由に取引できるようにすることに対する報酬としてDATAを得ることになる。
多国籍通信企業、情報技術会社、そして家電メーカーでもあるNokia社と、Streamr社との協定は、次世代のモバイルベースステーションの開発に集中し、Nokia社の顧客がセンサーやデバイスから幅広く集めたデータを収益化することを可能にする。
Nokia社のKuha可搬型基地局をStreamr社の市場と統合することで、基地局のユーザーは世界中でデータを売買できるようになる。
Nokia社の無線システム展開リーダーのMartti Ylikoski氏は次のようにコメントしている。
「世界中で最大40億人をカバーするスマートモバイルを提供することは大きな挑戦ですが、現在のソリューションはそこまでは至っていません」
Ylikoski氏は、自分のデータを管理して収益化したいと考えているモバイル顧客に力を与える動きが広がっている、と指摘した。「Streamr社との提携は、このプラットフォームへの強い信念を反映していると同時に、顧客により良いサービスを提供することを約束するものです」
その一方で、Streamr社のOSIsoft社との提携は、まだ市場に登場していない新たなビジネス事例やデータシェアリングソリューションを可能にすることを狙ったものになるだろう。
OSIsoft社はセンサーベースのデータやシステムと人々を結びつけるオープンな企業向けインフラを提供する、オペレーショナル・インテリジェンスのリーダー的企業だ。
OSIsoft社のPI Systemはデータ収集ソフトウェアスイートで、データを分析し、可視化し、共有するだけでなく、過去のデータとリアルタイムの情報を比較し、企業がビジネスを改善し最適化し転換するのに役立つ重要な洞察をもたらしてくれるものだ。
OSIsoftのRichard Beeson CTOは次のように述べている。
「OSIsoftのPI SystemとStreamr Marketplaceを統合することで、私たちは顧客の行動データを共有したり収益化したりする能力を提供することに向けて一歩近づくことになります。
Streamr社との提携は、PIシステムがいかにしてオープンソースプラットフォームと接続するかを示すもので、顧客のビジネス行動データの価値を最大にするために顧客に力を与えるという私たちの約束をはっきりと示すものです。
私たちはStreamr社と共に、常に変化するデータ市場で革新を実現する手助けができます」
Streamr Launches Real-Time Data Marketplace, Partners With Nokia and OSIsoft