ユーザー2億人のメッセージアプリの巨人LINEがブロックチェーンプロジェクトICONと提携
韓国出身の開発者が生み出した16億ドルのブロックチェーンプロジェクトICONが、毎月2億人以上のアクティブユーザーを誇る日本最大のメッセージアプリ、LINEと正式に提携した。
LINEが仮想通貨取引市場へ参入
1月31日にCCNが伝えたところによると、LINEは世界的な仮想通貨部門に参入してブロックチェーン技術を調査・開発するため、2018年内に仮想通貨取引を開始するという。
それから4か月以上に渡って、LINEはブロックチェーンとそれを活かした革新的なプロジェクトを研究し続けている。
今週LINEは、開発チームがアンチェーンと呼ばれる合同事業を通して、ICONのブロックチェーンのプロトコル上で分散型アプリケーション(dApps)とブロックチェーンのメインネットを展開することを明らかにした。
CCNが入手した公式発表では、LINEとICONはdAppsを幅広く開発・展開し、1日あたり2億人のユーザーによって利用される予定だという。
独立したブロックチェーン研究所を設立することで、LINEの開発チームは長期に渡ってブロックチェーン技術の可能性を探り、その技術を商業化できる革新的な手段を調査する予定である。
CCNとのインタビューでICONチームは語った:
「いずれ世界中の多くの複合企業や事業が、ブロックチェーン技術がビジネスにもたらす優れた使用事例や効率性を目の当たりにするでしょう。ICONでは教育、研究、そして協力を通じて、その技術に真摯に取り組み、このことを理解してきました」
ICONが2億人のアクティブユーザーによって利用される
日本で最も広く利用されているメッセージアプリのLINEでは、毎月2億人以上のアクティブユーザーが日々メッセージを送受信している。
ICONチームがCCNに語ったところによると、ICONとLINEとの共同事業により、LINEの数億人のユーザーがdAppsへの日々のアクセスを通じてICONのブロックチェーンを利用するかもしれないという。
「現在の低い採用率から考えると、このアクセスと反響はICONとブロックチェーン産業に多大な恩恵をもたらすでしょう。
LINEのように広範囲に渡るサービスと提携することは、ブロックチェーンの採用をさらに広め、さらに加速するために絶対に必要なのです。これはずっと私達が待ち望んでいたことで、実現は喜ばしい限りです」
ICONチームは語る。
今のところ、ブロックチェーン部門はその技術が広く採用されたのを実感しておらず、イーサリアムの設立者ヴィタリック・ブテリンを含む専門家達は、ブロックチェーンプロジェクトの採用と利用は、その巨大な市場価値に見合っていないことを公式に表明している。
11月、仮想通貨市場が5千億ドル規模に達した時にブテリンは、ブロックチェーン産業が金融工学などの主要産業では一定の価値をもたらしているものの、まだ正当に評価されてはいないと言った。
「そして現在、仮想通貨市場の規模は5千億ドルに達する程度です。
しかし我々はそれほど稼いだのでしょうか? どれほどの人が口座を作ったでしょうか? どれほど多くの一般の人々が、検閲耐性のある通貨を利用できるようになったでしょうか? 我々が作ったdAppsが、どれほど実際に使われているでしょうか?」
ブテリンは言い、それらの答えはもちろんゼロではないし、いくつかの分野ではそれが非常に価値あることだと付け加えた。しかし、5千億ドル程の価値はない、と。
ブロックチェーンプロジェクトと複合企業との長期に渡る提携と合同事業は、ブロックチェーンプラットフォームとアプリケーションの開発を進め、それらが世界的に採用され、日々運用されることで、ブロックチェーンの可能性を示してくれるかもしれない。
ICONチームは、LINEの開発チームがICONのネットワークによって提供される相互運用性のメリットと、ICONチームの技術力に魅力を感じたと述べている。
「これでICONチームの技術力とビジネス力の高さが示せるでしょう。最終的には、提携先とどれほどうまくやっているかを示すことにもなるでしょう。LINEとICONは互いに大きな敬意を払っているのです」
ICONチームは語った。
Exclusive: 200 Million Users Messaging Giant LINE Partners Blockchain Project ICON