食の安全:イーサリアムのブロックチェーンで「釣餌から皿まで」魚を追跡

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この話は「ファインディング・ニモ」に少々似ている。ー 最後に魚を食べてしまうという結末を除いては。

イーサリアム関連の新興企業でインキュベーター(起業支援事業者)のConsenSysは5月11・12日にニューヨーク市クイーンズ区においてEthereum Summitを開催した。このイベントにおいて、参加者らはサプライチェーン内で移動する商品の追跡にブロックチェーンがいかに役立つかを体感した。

サプライチェーン管理におけるブロックチェーンの利用については、新興企業から技術系大手までが多くの商品について試行しているが、イベント中、イーサリアムベースのサプライチェーン管理を行う新興企業Viantは特にマグロに注目した。

参加者はまず、南太平洋に位置する群島フィジーの近海で捕まえた人ほどの大きさのキハダマグロの道のりを描いた「Bait to Plate,(釣餌から皿まで)」というドキュメンタリー映画を視聴した。

ドキュメンタリーではマグロが捕獲され、梱包され、輸送され、イベント参加者の前の皿に乗るまでの一部始終を追跡した。

Viantの共同創設者であるKishore Atreya氏はCoinDeskに対しこう語った。

その寿司を食べた人々は、その魚がどこから来たのかを正確に知っていました。

Atreya氏の発言は多くのブロックチェーン愛好家たちがその技術によって解決可能と考えているある問題をほのめかすものだ。それが、現在の世界経済においては企業や消費者が商品の出所を知るのが困難だということだ。

これは、環境に優しく持続可能で公正な商品取引の支持者だけでなく、現在のところ特定および抑制が困難な飲食由来の疾病の拡大の抑止に努める人々にとっても重要な問題だ。

フィジーでのマグロ調達に関して言えば、消費者は漁業者の一部で強制労働が行われていることに気づき始めており、その撲滅に向けて取り組む中で、この一連のプロセスのごく初めの段階からより深い見識を持ちたいと考える。

Viantによれば、釣餌から皿に乗るまでのステップをイーサリアムのブロックチェーン上に記録することでその全容を示せるという。

ブロックチェーンをベースとしたサプライチェーンは、ダイヤモンドや貴金属から大麻やエチオピアコーヒーといったものまで多くの商品に対して提案されてきたが、Viantが注目したのはマグロだ。その理由は、これがほとんどの人に馴染みのあるユースケースだからだ。

Viant共同創設者のTyler Mulvihill氏はCoinDeskに対しこう語った。

最も根本的なものとして、食物があります。我々はそこから切り離されつつありますが、ブロックチェーンはその繋がりを取り戻す方法として優れたものです。

マグロの追跡

しかし、ブロックチェーンはただこの体験に信頼性を持たせるためだけに必要な技術ではない。

映画からわかるように、漁師はキハダマグロを捕まえてすぐに無線 ICタグ(RFID)を魚に取り付け、これによって継続的にその位置情報を追跡できる固有のID番号が割り当てられる。

このタグを用いて魚の位置情報を把握することで、Viantはマグロの経緯度をイーサリアムのブロックチェーンに記録していく。これによって魚が合法的に捕獲されたかということだけでなく、マグロがEthereal Summit参加者の箸に触れるまでに何人の手に触れられたのかを示すことができた。

Viantの共同創設者によれば、彼らの商品追跡プロセスは特に厳密なため、(データをごまかしかねない)一業者に依存せざるを得ない環境においても正確な位置情報の記録を可能にする。

そして、イーサリアムのブロックチェーンを用いることで、誰もがこれらのデータ要素を見ることができる。

イベント中、QRコード付きのナプキンの上に乗ったマグロの寿司がゲストに提供された。そのQRコードをスマートフォンでスキャンすると、フィジーからクイーンズに届くまでに魚がたどった道のりの正確な詳細情報を取得できる。

何か怪しい?

サプライチェーン管理はブロックチェーンベースのシステムのユースケースとしてよく知られているが、デジタルシステムは物理的なごまかしを回避することはできない。

例えば、RFIDタグが損傷したり、悪意のある行為によってRFIDが取り外されて別の商品に付け替えられたりと、サプライチェーンの至る所でデータが改ざんされかねない。

起業家と技術者がこのプロセスに対してより良いシステムを開発し続けていけば、ViantのMulvihill氏が指摘するように同社の役割はより広いものとなる。ー 検証すべきブロックチェーンベースのサプライチェーン用ソフトウェアを提供し、何か役立ち何が役立たないのかを明らかにしていく、といったものだ。

Viantのプラットフォームを使うにあたり不十分な点も多々あるかもしれませんが、ユーザーと顧客がこれを知らせ、改善を求めてくれるでしょう。

やはりMulvihill氏は、ブロックチェーンが同業界における通常業務に改善をもたらすものだと信じている。データが透過的な共有台帳に記録されることでより説明責任を果たすことができるためだ。

これまでもニーズはありましたが、誰も(このソリューションに)賛同できませんでした。

彼はこう付け加えた。

今や新しい技術の出現によって、古い問題に対し、新しいソリューションが可能となったのです。

Moral Food: A Fish’s Trek From ‘Bait to Plate’ on the Ethereum Blockchain