「ブロックチェーンは、国境を超えるということに完全なる革命を起こす可能性を秘めています。」
米国のロジスティック大手フェデックス(FedEx)の会長兼最高経営責任者(CEO)であるフレッド・スミス(Fred Smith)は、ニューヨークで開かれたコインデスクコンセンサス2018で言葉を発し、旧態依然とした会社がこの急速に変化するデジタル世界で、ゲームプレイヤーとしての存在を維持する手段としてブロックチェーン技術を採用するという高いコミットメントを行いました。
スミス氏はロジスティック・アンド・トランスポーテーション業界が直面している大きな問題の1つは、それぞれの国にはそれぞれの基準、規則、専門用語があることにより、クロスボーダーロジスティクスにおいて「大規模な軋轢」が生じていると説明しました。
彼は聴衆に語りました:
「国境を越えた出荷では、すべての取引で「信頼」が法的に要求されています。ブロックチェーンがもつものは、これまでで初めて誰もが情報を利用できるようにする可能性を秘めていることです。」
そのように、フェデックスのCEOは、ブロックチェーンがロジスティック業界全体にもたらすことができる「保管のチェーン」を称賛しました。
このフェスティバルは、熱気だけではありません。フェデックスは、ロジスティック業界の他のパートナーとともにブロックチェーンアプリケーションの潜在的な可能性を探求するため、今年2月に輸送アライアンス(BiTA)のブロックチェーンプロジェクトに参加しました。
当時、同社ではまた、分散台帳がフェデックスを通じて商品を受け取ったり、送ったりする顧客間の紛争を緩和するために必要なデータを確立するためのパイロットプログラムを立ち上げました。また、大手レコード会社はレコードを保管するためにブロックチェーンを使用したいと考えています。
フェデックスのCIOで情報サービスのエグゼクティブバイスプレジデントであるロバート・カーター(Robert Carter)氏は、パネルセッションでは、同時に1つの出荷に何百万件もの取引が含まれる可能性があるため、貨物業界全体でその展開を検討していく予定を語りました。
カーター氏のコメントは以下です:
「1日に1200万回の出荷が可能になり、ピークシーズンでは2倍以上の出荷が可能になります。このテクノロジーはその規模がどんどん拡大していくと確信していますが、今は貨物業界全体でこれを行っていくのが理にかなっていると思います。」
パネルのホストであるドン・タップスコット(Don Tapscott)氏は、スミスがブロックチェーン調査の決定をどのように承認したかについて、カーター氏によると、実際にはそれは逆だったと答えました。
カーター氏は、「私をこの方向へと引き連れたきたのは、フレッドだ」と付け加えました。
「これらの保管チェーンの適用は、情報面にとっても非常に重要であり、私たちは物理世界とデジタル世界の間のこの仕組みの上でオペレーションを行います。」
時代とともに企業として動くことの重要性について語ったスミス氏は、
「もし、新しいテクノロジーの時代に活動していないのなら、あなたはきっと混乱しているのだろう。もしあなたが、新たな脅威にIOTやブロックチェーンのような新しいテクノロジーを利用しようとせず、新たな脅威に直面するのであれば、きっとどこかの時点で、あなたは…滅びるだろう。」