デリバティブ取引の運営者、CMEグループは、英国に本拠地を構えるデジタル資産取引サービス、クリプト・ファシリティーズ(Crypto Facilities)と協力して、イーサリアム・リファレンス・レートとリアルタイムのイーサリアム・ドル・インデックスを開始しています。
オペレーターは月曜日、24時間ごとに「毎日のベンチマーク価格を米ドルで」提供すると発表しました。また、仮想通貨取引所であるクラーケン(Kraken)とビットスタンプ(Bitstamp)の「取引と注文書の活動に基づく」リアルタイムの価格も発表するだろうと記しています。
料金は既にCMEグループとクリプト・ファシリティーズのウェブサイトでオンラインで入手でき、6月4日からCMEグループマーケットデータプラットフォームで提供される予定になっています。
声明のなかで、CMEグループのマネージング・ディレクターであり、エクイティ・プロダクトとオルタナティブ投資のグローバル責任者であるティム・マクコート(Tim McCourt)は、このように述べています。
「イーサリアム・リファレンス・レートとリアルタイムインデックスは、この市場の進化するニーズに対応するよう設計されています。価格透明性をや信用できる価格リファレンスソースを提供することは、イーサリアムのユーザーにとって、重要な開発となります。」
同様に、クリプト・ファシリティーズCEOのティム・シュラファー(Timo Schlaefer)は次のように述べています。
「イーサリアムは時価総額が2番目に大きい仮想通貨であり、2017年に驚異的な採用と成長を経験し、スマートコントラクトの主要なブロックチェーンへと進化してきている。
我々は、信頼できるリファレンス・レートとリアルタイムのイーサリアム・ドルプライスを提供することによって、イーサリアムネットワーク界隈を発展させる強力なコミュニティに貢献することができることにワクワクしている。」
新インデックスは、CME Group、クリプト・ファシリティーズ、および他の業界参加者によって作成されたビットコイン・オーバーサイト委員会によって、リリースに基づいて監査、監督を受けていく予定です。この「監督委員会は、リファレンス・レートの完全性を保護するための方法論、慣行および基準を定期的に見直す」と示されています。
CoinDeskによって以前にリポートされたように、クリプト・ファシリティーズがイーサリアム先物取引で取引を開始したわずか数日後のニュースです。プラットフォームは、5月11日に規制されたプラットフォームを通じてトークンの最初の先物契約を開始したと発表しました。
クリプト・ファシリティーズは、特にCMEグループに、後者のビットコイン先物のリファレンス・レートを提供しています。