バーレーン王国では、同国の自動車登録データの管理コストを削減するため、ブロックチェーン技術の採用を目論んでいる。
バーレーンの交通局(GDT)は木曜日にブロックチェーンベースの自動車登録システムを開発することを発表し、現在はシステムの設計と実装を手掛ける技術パートナーを探しているところだ。
GDT局長のShaikh Abdulrahman bin Abdulwahab Al Khalifa氏は声明の中で次のように述べている。
「この登録システムは自動車登録情報の管理コスト削減に不可欠な進歩であり、サプライチェーン管理の効率を高め、自動車登録経済圏のすべての利害関係者に対して高いレベルの透明性を約束するものです」
バーレーン皇太子の後援の下で開かれたGateway Gulf Forumの場で発表されたGDTの計画は、民間部門との提携を通じて先端技術を実現するというバーレーン政府による幅広い活動の一環として登場したものだ。
確かにこの中東の国では、主要な金融機関がすでにブロックチェーン構想の実現に向けた取り組みを進めている。2017年8月にCoinDeskが報告したように、バーレーンに本社を置くArab Banking Corporation社はR3分散台帳コンソーシアムに参加し、顧客に新たなサービスを提供しようとしている。
昨年初めに地元ニュースが報じたところによると、バーレーン政府はシンガポールの事実上の中央銀行である金融管理局(Monetary Authority of Singapore)との協議を開始し、国家としてブロックチェーンを展開するための意見を求めている。
「国家レベルでブロックチェーンを採用する能力は、バーレーンがブロックチェーン分野でのパイオニアとして脚光を浴びる大きな機会となるものです」
バーレーン経済開発庁のKhalid Al Rumaihi CEOは当時このように述べている。
Bahrain Hopes to Cut Vehicle Data Storage Costs Using Blockchain