カナダ銀行とプロジェクトの2人のパートナーによると、最新のブロックチェーントライアル「プロジェクト・ジェイスパー(Project Jasper)」では、分散型元帳がリアルタイムでの証券決済の自動化に有効であることが示されています。
2017年10月に発表された最新の研究成果では、これまでの決済に焦点を当てたものから、「統合された証券決済プラットフォーム」の概念実証に移ったとコインデスク(CoinDesk)はリポートしています。
中央銀行と協力して、トロント証券取引所を運営する金融サービス会社であるティーエムエックス・グループ(TMX Group)と、国内で主要な決済チャネルを運営する非営利団体ペイメンツ・カナダ(Payments Canada)が参加しました。
金曜日に発表されたロイター通信の報道によれば、3つのパートナーはプラットフォームのテストに続いて、資産と資金の両方を即座にトークン化して交換できるということを実証したとも報道しました。
ペイメンツ・カナダの社長兼最高経営責任者(CEO)のゲリー・ゲイツ(Gerry Gaetz)は次のように述べています。
これは、今までに一度も行われたことがない方法で決済を行うことが可能であることを示している。
その方法とは、バイヤーから売り手に直接スワップすることであり、これで即時決済が可能となる。
しかし、警告があります。パートナーシップは、企業が仲介者を取り除き、新たな効率性をもたらすことによって、コストを削減する方法として、しばしば宣伝されていますが、技術を使って証券取引を決済することは、それほどお金を節約するものではないかもしれないとも指摘しています。
バンク・オブ・カナダ(Bank of Canada)の上級特別ディレクター、スコット・ヘンドリー(Scott Hendry)氏の発言が、ロイター通信で昨日の会議出席者の発言として引用されています。
「この作業を行った後も、参加者にとって大幅な節約が可能であるとはまだ分かっていません。参加しているすべてのディーラーや銀行が、この決済システムから大きな利益を得ることは明らかではありません。」
Bank of Canada’s DLT Trial Shows Instant Securities Settlement Possible