フェイスブックがブロックチェーン新構想の指揮者にコインベース役員を指名
デビッド・マーカスがメッセンジャーでのリーダーとしての役割を終え、ブロックチェーン技術に着目したフェイスブックの新チームを指揮することになる、とレコードが伝えている。
記事によれば、チームは十数人程度の規模で、その中にはインスタグラムの技術担当副社長ジェイムズ・エバーリンガム、インスタグラムの生産担当副社長ケビン・ウェイルなどが含まれている。メッセンジャーの製品を監督していたスタン・チュドノフスキーが、マーカスの後釜に座るという。
ペイパル前副社長のマーカスは、決済についての専門知識を備えている。また、メッセンジャーを主要アプリから切り離すといった大きな改革も指示し、その結果、利用者は単独のアプリをダウンロードすればモバイルメッセージを受け取れるようになった。
マーカスはさらに、買い物や広告などカスタマーサービスのプログラムも推し進めていくことになっている。
ブロックチェーンへの新たな信頼
フェイスブックがブロックチェーンを手掛けることで、仮想通貨産業に新たな信頼がもたらされるだろう。フェイスブックが必ずしも独自の仮想通貨を作り出すわけではないが、暗号化されたデータ管理など、ブロックチェーン技術の新しい利用法を見つけるはずだ。
長い間仮想通貨を支持し、12月に仮想通貨取引所コインベースの取締役会に参加したマーカスは、フェイスブック最高技術責任者のマイク・シュレーファーの直属になると思われる。チュドノフスキーは最高製品責任者のクリス・コックスの下につくだろう。
新しい役割は今週会社で発表された再編成の一部で、これまでの中で最大のものとなっている。
2016年にツイッターからインスタグラムに参加しているウェインは、フェイスブックのニューウィードを運営してきたアダム・モッセリが後を引き継ぐことになる。
ザッカーバーグからの指示
フェイスブック設立者で最高経営責任者のマーク・ザッカーバーグは、今年これより前に、2018年にフェイスブックを「立て直す」誓いの一部として、非中央集権型技術、とりわけ仮想通貨を学ぶつもりだと述べている。
ザッカーバーグは新年に彼の決意に当たる「個人的な挑戦」の詳細をメッセージで発表したが、それは「暗号化と仮想通貨のような」技術を学ぶという宣誓が含まれていた。
しかしながら、フェイスブックはこれより前に、「誤解と詐欺につながるような金融製品及びサービスを宣伝する」広告は禁止している。信憑性の低いバイナリーオプション同様、ICOや仮想通貨を宣伝している「多くの会社」が存在しているとして、彼らはこの動きを正当化している。
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