PwCとしての名がよりよく知られている「プライスウォーターハウスクーパース」は、5月4日に27億ドルの市場価値を持つ中国系の仮想通貨であるVeChainの所有権を取得した。
VeChain×PwC
公式発表では、PwC香港とPwCシンガポールは、より大きな戦略的パートナーシップの一環として、このPwCの2つの子会社が、VeChainのIoT(インターネット・オブ・シングス)ネットワークを利用するために、そして大規模なビジネスをサポートをするためにVeChainの株主持分を購入することを明かした。
PwC香港のチームによると、同社はVeChainプラットフォーム上に信頼関係のあるサービスを提供するためにVENチームと話し合った。
同社の声明によると、VeChainトークン(VENとも呼ばれる)は、VeChainネットワーク上にアクセスして取引実行するために必要であり、それはPwCがVENの株主持ち分を購入したのは実際には大企業等との協力に向けてVENを活用するためであるということを意味している。
PwCアジア・パシフィックおよびグレーターチャイナの会長であるレイマンド・チャオ氏は、次のように述べている。
「我々はVeChainとより深い関係を構築できることを喜ばしく思っています。
これはサプライチェーンマネジメントや食品信頼、偽造防止分野における長年の課題に取り組むために、信頼できる分散型ビジネスエコシステムを構築することを目的としています。VeChainの使命は、重要な問題を解決し、社会への信頼を築くというPwCの目的と一致しています。
Chao氏は、VeChainとの戦略的提携により、革新的なプロフェッショナルサービスを提供するためにブロックチェーンテクノロジーを広範に活用するためのPwCの最初の真の取り組みを表明したことを強調した。
PwCのビジネスモデルは、デロイトと並行して世界の4大監査役および会計士の一社として、大企業や組織に提供するプロフェッショナルサービスを中心に展開されている。
3月にCCNが報告したように、PwCは企業がブロックチェーンを利用してトランザクションを記録したり、情報を分散的に処理したりできるように、ブロックチェーン監査サービスの提供を開始する予定だ。
当時、PwCチームは、主要企業を支援するために使用しようとするブロックチェーン技術について詳細な情報を提供していなかった。
PwCとVeChainとの戦略的パートナーシップの形成、PwCのVeChainに対する所有権の取得が示していることは、独自のブロックチェーン技術と許可された元帳を作ることよりも、ブロックチェーン技術によって既に広く採用されているパブリックブロックチェーンプロトコルとネットワークを利用することへの意欲である。
VENの価格動向
VENの価格は過去24時間に移動していない。なぜならVENとPwCのパートナーシップが秘密裏に確定され、過去数時間以内に正式にリリースされただけだからだろう。
ここ数ヶ月、VENの価格は2.5ドルから5.18ドルに倍増し、機関投資家やPwCのような大企業によるVENの買収は、VENの価格をさらに押し上げると予想される。
さらに重要なことに、VENの長期的な成長にPwCが関与すると、主要なIoTブロックチェーンプロトコルおよびトークンとしてのVENの広範な利用につながる可能性がある。既に、VENは世界市場で15番目に大きい仮想通貨だ。
‘Big Four’ Giant PwC Invests in Chinese Crypto Startup VeChain