分散アプリケーション(DApps)を作成する能力は、ブロックチェーン技術の最も有望な応用例の1つと広く考えられている。
新しいイーサリアムベースのプロジェクトであるパーム(Palm)は、従来のビデオゲームでもゲーム内の資産をトークン化する能力を開発者に提供することを目指している。
パームを使用することで、開発者は一般的なゲーム開発ツールアンリアル・エンジン(Unreal Engine)をイーサリアムブロックチェーン上で動作するスマートコントラクトと接続することができる。
ゲーム内アイテムは、ERC-721トークンとして構成することができる。これは、ERC-20トークンとは異なるものだ(例えばCryptoKittiesは、ERC-721トークンを使用する)。
ゲームアイテムを購入するゲーマーは、暗号通貨からコインを引き出すのと同じように、ゲームからERC-721トークンを削除する自主権を持ち、他のプレーヤーに販売したり、互換性のあるゲーム内アイテムを使用する他のビデオゲームに転送する。
パームはペンシルベニア大学の大学院生であるティム・クランシー(Tim Clancy)氏によって作成され、ペン・ブロックチェーンクラブ(Penn Blockchain Club)に参加した後、Solidity(ethereumスマート契約で使用されるプログラミング言語)の実験を始めたとCCNに語った。
「ゲーマーやブロックチェーン愛好家として、私はこの種の統合が始まるのを見たいと思っている。あなたのお気に入りの武器や仮想ハットをあるゲームから別のゲームに持ち込むことができると想像してほしい。」
とクランシー氏は語った。
「このアイディアはまだ初期段階だが、一部の開発者がブロックチェーンと統合するためのさらに巧妙な方法を見つけることができると確信している」
開発者にこのタイプのシステムを利用させるための1つのポイントは、パームは、全体的な利益を最大化するために壁に囲まれた庭でアイテムを販売する、小口取引を支配するような、現在主流のビジネスモデルとは幾分相反するということだ。
しかし、クランシー氏はパームが「学術的な動き」であると認めているが、インディーズスタジオがゲーム間の資産を検証してみると、このようなシステムがリーダーシップを発揮するとも考えている。
「インディーズと大規模なゲームスタジオの両方が、基本的なエテリアムブロックチェーンのセキュリティの恩恵を受ける立場にある」と結論づけた。
「開発者は、独自の商品販売プラットフォームを開発または確保するのに時間を費やすのではなく、簡単に商品販売契約を展開し、基礎となるブロックチェーンの正確性をあてにすることができる」