研究をアウトソーシングするためのオンライン市場Scientist.comは月曜日に、ブロックチェーンに基づいたデータ検証プラットフォームを立ち上げたことを発表した。
Dubbed DataSmartと呼ばれるこのプラットフォームは、バイオテクノロジー企業と製薬会社が、とりわけ医薬品開発の臨床前と臨床病期に取得した電子的研究データの信憑性を規制当局に対して証明できるようにするものだ。
「生物薬剤学の研究では、サプライチェーンが正しいことを証明し、研究データの完全性を保証するために、ブロックチェーン技術を必要としています」Scientist.comの創設者でCTOを務めるクリス・ピーターセン氏は声明の中でこのように述べ、さらに次のように続けた。
「私たちが開発した新たなDataSmartプラットフォームは、極めて重要なサプライヤー情報と重要な研究データが改竄されていないことを製薬会社とバイオテクノロジー企業が検証できるようにします」
Scientist.comでは、このサービスはとりわけ製薬会社が米国食品医薬品局に提出する電子記録が、紙の記録物と同等で信頼できるものであることを証明するために満たすべき基準を定める 21CFR Part 11 に準拠するのに役立つものだ、としている。
「21CFR Part 11に準拠するために時間とコストが膨大に費やされるので、医薬品開発の初期段階でデータの完全性を保証するのに要する費用はこれまで莫大なものとなっていました」
Scientist.comの創設者でCEOを務めるケビン・ルスティヒ氏は声明の中でこのように述べている。
製薬大手のファイザー社、アムジェン社、サノフィ社もまた1月に製薬業界でブロックチェーンを応用するための研究を始めた。この3社は、とりわけデータ管理と移動、そして患者とのコミュニケーションの自動化での利用事例を模索している。
Online Research Marketplace Adds Blockchain Verification Service