ビットコイン・ダスト:その正体と一掃すべき理由

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ポケットに100ドル札があるとする。ここで100ドル相当のペニーを考えてみる。

両者の違いが分かるだろうか?

ビットコインには腹立たしい欠点がいろいろあるが、その中でも「ダスト」と呼ばれるごくわずかなビットコインのことはあまり知られていない。上で述べた例えが示すように、ビットコインプロトコルは、ビットコインを入出金する時にわずかなコインを生成することがあり、そのコインの価値が非常に小さいので実際の相当額よりも多くの手数料が必要になる。

しかしブロックチェーンの空きには限りがあるので、0.01ドルのような少額取引でも高額取引と同程度の場所を占めることがある。そしてこのように小さなコインが増えるとシステム全体のパフォーマンスの問題を引き起こす可能性がある。

これまでダストはビットコインにとって必ずしも問題にはならなかった。しかし、昨年末に手数料が上がったことで話が変わり、少額の送金はお金のかかる取引となった。要するに、手数料が再び下がったのでビットコインダストを一掃する機が熟したと主張する開発者もいる、ということだ。

分散化アプリケーション開発者のGreg Slepak氏はこの業界の多数と同様に、ビットコインの採用と取引率が増加することを前もって考えているが、これは起こるかもしれないし起きないかもしれない。

もしそうなると、手数料が比較的安い一方で、データ片をたくさん持っている場合には特にこのように小さなデータ片を移動させる方が有利になる、と言われている。

少なくともSlepak氏は、運任せにはしないつもりだ。

彼はCoinDeskに次のように話している。

「このようなチャンスは二度と来ないでしょう」

ダストを消す

「ダスト」を一掃するには、ダスト、つまり「取引出力」のすべてを一つに「統合」する必要がある。つまりダストを効率的に一つにまとめる一つの取引を送信する、ということだ。

最初の例えに戻ると、この処理は1セント銅貨、5セント白銅貨、10セント硬貨を新しい1ドル札と交換するようなものだ。しかし、どのようにダストを特定して一掃するかはユーザーが使用するウォレットに左右される。

Slepak氏が勧めるのはElectrumだ。これは長年使われている簡略化された支払い検証(simplified payment verification:SPV)ウォレットで、少ないデータ量で取引を検証することができるため、モバイル端末でよく使われている。

ユーザーはダストを保有する「アドレスの変更」を選んで「送金元」ボタンを選ぶと、この小さなダストを単一の取引出力に統合する取引を作成できる。

Coinbaseのような保管ウォレットではダストの粒度を選べないかもしれない。そのようなウォレットでは、ダストをそのままにしておくか一掃するかを選ぶというような細かいことは裏で管理している。

ビットコインウォレットのBlockchainも同様にこの機能を提供する。

プライバシーには良くない?

しかし注意すべきことがあり、このような方法でダストを消すと、思っている以上に取引履歴が明らかになってしまう可能性がある。

様々なアカウントで取引した結果できたダストがあるとする。暗号通貨ではビットコインのアドレスを再利用しない、というのが金融取引でのプライバシーにとって一番良い方法だ(あまり便利なやり方ではないので実際には誰もがやっているわけではないが)。

そのような場合に複数のアカウントのダストを一度にまとめると、ユーザーのプライバシーを損ねる可能性がある。ブロックチェーンは公開されているので、この取引がすべて同じユーザーのものであることは容易に分かる。

ユーザーがビットコインの両替でknow-your-customer(KYC)フィルターを使っている場合は特にそのことが言える。この場合、ユーザーは暗号通貨の世界で金融犯罪を防止する方法としてIDを確認する必要がある。

もしあるユーザーのアドレスがこのように現実世界のIDと紐付いていれば、統合するための取引でダストを保管する他のアドレスも同様に突然紐付くことになるだろう。

「この状況は『その通り、確かにこのアドレスも私のものだ』と言うようなものです」Slepak氏はこのように述べている。

「このような事態を防ぐためにMoneroを使うべきなのです」と彼は補足し、元々プライバシーが厳重でこのようなプライバシー管理が問題とならない暗号通貨Moneroを挙げた。

だがこのようなプライバシーの懸念は場合による。もしあるユーザーのダストすべてが既に同じアカウントに紐付いていれば、そのすべてのダストは既に互いに関連付けられていることになる。そのためこのような場合は、ダストを一緒にして一つの取引にまとめることがユーザーのプライバシーを損ねることにはならない。

そこでSlepak氏は、「細々した資金を失いたくなければ」ユーザーはダストを一掃すべき時だと思う一方で、そのような「プライバシー」が悩みの種にならない場合のみそのような措置をすべきだ、と考えている。

将来の大きな障壁

その一方で、ブロックチェーン・データのソフトウェアエンジニアでブロックチェーンのデータを熱心に追跡するAntoine Le Calvez氏は、ダストレベルはすでにかなり減少している、と主張する。

これはビットコインビジネスが拡大しているおかげだ。今年初めの高い手数料が原因で、ビットコイン関連企業は、よりダストを一掃することも含めて、手数料を減らすために効率的なテクノロジーを採用する必要に迫られた。

「Coinbase社はウォレットを掃除しました。同社は非常に大きな貢献をしました」Le Calvez氏はCoinDeskにこのように述べている。「統合が終わってから、作られるダストの量は少なくなっています」

ユーザーは望んでいれば将来的に節約するため取引を統合することができる。しかしビットコイン関連企業はすでにダストを持っているので、全体のダストレベルに大規模な影響を与えるかもしれない。

しかし、Slepak氏と同様に、Le Calvez氏も将来のことを考えている。もしビットコインが広範囲でさらに注目を集めるようになれば手数料は上がるかもしれない。Lightning Network上で実際に取引されるようになると、手数料上昇が実現する可能性がある。

Lightning Networkは安い手数料でビットコインの取り扱い規模を大きくすることができるために、ビットコインの将来の支払い方法だと吹聴されているものだ。

「私はブロックチェーンの利用増をもたらすどのようなものも、ダストそのものより高い手数料につながる可能性がある、と考えています」Slepak氏はこう述べている。

Le Calvez氏は補足して、今日のように支払い額がそれほど大きくない場合はダストを一掃することは「簡単だ」と述べている。しかし取引のレベルが再び「過熱」するとそう簡単にはできなくなるかもしれない。

Le Calvez氏は次のように述べている。

「しかし本当に試されるのは、次にビットコインが高騰したときです」

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