Moneroがハードフォークを実施し、4つの新しいプロジェクトが誕生した

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一回のハードフォークで4つの新しいMoneroプロジェクトが誕生した。

Moneroは昨日ハードフォークを実施し、プロトコルバージョン12へ移行した。しかし全ユーザーが乗り換えたわけではない。Ethereum Classicを見習って、ハードフォーク前のMoneroブロックチェーンを使い続けている人もいる… しかし今回のケースではフォーク後のプロジェクトは一つではない。

今やMonero Classic、Monero 0 (XMZ)、Monero Original (XMO)、そしてMonero Classic (XMC)(この記事ではこのプロジェクトをMonero-Classicと呼ぶ)の4つに分かれた。これらはすべて引き続きMoneroプロトコルバージョン11を使っている。そのため、どのプロジェクトも単一のネットワーク上で相互に互換性があることになり、同じ資産(コイン)を利用することになる。ただ名前が違うだけだ。

この記事はハードフォーク前のMoneroブロックチェーンとこれを生き延びさせる4つのプロジェクトの物語である。

Moneroのハードフォーク

進行中のプロジェクトをアップグレードするプロセスとして、Moneroは6ヶ月ごとにハードフォークを繰り返してきた。直近のハードフォークではいくつかの新たな機能が導入された。

その機能にはリングサイズを増やしてよりプライベートでより大きな(そのためより計算資源を必要とする)取引に対応するようにしたこと、マルチシグネチャー取引、Ledger Nano Sハードウェアウォレットの初めてのサポートなどがある。

直近のハードフォークではまた、Moneroのプルーフ・オブ・ワーク・ハッシュアルゴリズムCryptoNightのマイナーチェンジも行われた。このアルゴリズムには後方互換性はないが、既存のすべてのマイニングASICハードウェアを使い物にならなくしている。

このような専用ハードウェアはCryptoNightにおいては他のハッシングアルゴリズムと比べて大きな懸案事項となっている。というのは、CryptoNightはMoneroネットワーク上のASICを使わないマイナーとマイニングを実施していないノードに対する、ASICを利用するマイナーによるDoS攻撃を可能にしてしまうからだ。

ASICを利用したマイニングハードウェアが提起するリスクは、曲がりなりにもほとんどのMonero開発者とユーザーコミュニティがこの変更に同意した理由となっているように思われる。

しかし、すべてのMoneroのすべての関係者が今回のハードフォークの恩恵を等しく受けるわけでは恐らくなかった。

もっとも顕著なのは大規模ハードウェアメーカーのBitmain社や小規模メーカーのHalong Mining社やPinIdea社はいずれも最近になって、CryptoNight用ASICを搭載マシンを開発した、と発表したことだ。これらのハードウェアはすべてMoneroのハードフォーク後はほとんど役に立たなくなるだろう。

今や、4つのプロジェクトは過去数日間あるいは数週間に、ハードフォーク前のMoneroプロトコルを使い続けるつもりであることを発表した。4つのプロジェクトはすべて同じプロトコルを使っているため、名前やロゴは異なっていても(少なくとも私たちが知る限りでは)本当にすべて同じネットワークとコインだ。

下に挙げるのはハードフォーク前のMoneroブロックチェーンを使い続ける4つの新しいプロジェクトだ。

Monero Classic (XMC)

最初に紹介するMonero Classicは、自分たちのことをシンガポールから来たMoneroマニアと呼んでいる開発者と「数名の」マイナーで構成される。彼らは「行動を起こす時」だと思った。

プロジェクト代表者のBento Tan氏がBitcoin Magazineに説明したところでは、ASICの開発は健全で市場の要求で進められたプロセスとのことだ。

Tan氏は次のように述べている。

「選択肢を持つ能力は競争を促し、競争は成長を推進します。私たちはこのレベルで物事を見なければなりません。一方的に制御することは、改良と革新の必要性を奪い去るため、窒息死に等しいものです」

Tan氏は、この健全な作用はASICを製造するメーカーが1社だけでなく3社存在する事実で裏付けられると考えている、と補足した。

さらに、ハードフォークによってハードウェアメーカーが時代遅れになるリスクは、マイニングが中央集権化するリスクよりも大きいと考えられる。Monero Classicのウェブサイトには次のような声明が掲載されている。

「Monero Classicの第一のメッセージは、私たちはプルーフ・オブ・ワークを変更する開発者は中央集権化を推し進め分散化を損ねていると考えている、ということです」

「Moneroの開発者が言っているのは、自分たちは好きなときに合意のルールを変更することができるしその意志もある、そしてコミュニティは開発者の願望に従うように条件づけられているようだ、ということです」

Monero Classicは他の新たなMoneroプロジェクトとの関連性はなく手を組む予定もない、とTan氏は述べた。

Monero-Classic (XMC)

このプロジェクトのウェブサイトには、Monero-Classicの背後にいる人物は「初期のBitcoinのエヴァンゲリストでブロックチェーン・エコ・ビルダーでもあるPZ」と名乗っている、と書かれている。

(別プロジェクトの)Monero Classicと似ているが、PZはプロジェクトのウェブサイトで「暗号通貨の専用マイニングマシンの出現は市場経済の現象としてごく普通のこと」だ、と説明している。

さらにPZは、Moneroのマイニングで使われているボットネットを引き合いに出して、「もし専用マイニングマシンがあれば、『Moneroが50万以上のノードからなるボットネットの攻撃を受けた』といった事態を避けることができる」と主張している。

このプロジェクトはBitmain社のマイニングプールAntPoolが活発に促進しており、もちろんBitmain社はMoneroがCryptoNightハッシュアルゴリズムを使い続けることによる利益を受けているので、ASICハードウェアメーカーBitmain社もこのプロジェクトに一枚かんでいる、と疑っている人もいる。しかしBitcoin MagazineがBitmain社の担当者に確認したところでは、そのような事実はないようだ。

Bitcoin Magazineは本記事の発表までに、PZや他のMonero-Classicプロジェクト関係者と接触することはできなかった。

Monero 0 (XMZ)

Bitcoin Magazineに話したところによると、Monero 0の匿名広報担当者はこのグループを「関心のあるユーザー」と「プルーフ・オブ・ワークの最高の結果を追求する人」の集まりと呼んでおり、メンバーの中には趣味でマイニングを行っている者がいる、とのことだ。

Monero 0 のプロジェクトのウェブサイトには次のように書かれてある。

「私たちは、定期的にハードフォークを繰り返すMoneroプロジェクトの戦略はもはや安定しているわけでもまっとうなわけでもない、と思っています。私たちはSatoshiが提案したプルーフ・オブ・ワークが分散型合意の唯一の仕組みだと考えています。

Moneroプロジェクトが中心となって要求する、いわゆる『ネットワーク・アップグレード』は、Moneroネットワークでのプルーフ・オブ・ワークの有効性を損ねるように設計されたトロイの木馬です。Monero 0はフォークではなく、これこそが本来のMoneroなのです」

Monero 0の広報担当者はさらに、MoneroはNVDAプロジェクトで、「『プルーフ・オブ・ワーク』は合意メソッドではなく」、「Bitmain社はMoneroを破壊しようとしている」、と述べたが、より詳しく説明する時間はなかった。

Monero Original (XMO)

Monero Originalとその背後にいる人たちについては不明点が多い。

このプロジェクトはGithubにアカウントを持っており、いくつかの放送局にプレスリリースを送った。このプレスリリースでは詳しいことは分からなかったが、「Monero Originalチームの主要開発者」からの次のような声明が含まれていた。

「Moneroは常に選択の自由や多様性、そしてその背後にある強力なコミュニティを支持してきました。私たちはMoneroのファンに象徴としてのコインとオリジナルのブロックチェーンをサポートする可能性を提供しています。

Monero Originalのチームは多様性を支持していますが、この多様性は論理的な進化のマーカーとなるものです。私たちは自分たちが大好きなコインが成長するのを楽しみにしており、この多様性を保つ手助けをすることをさらに楽しみにしています」

Monero Originalチームの主要開発者はこのように述べている。

ハードフォーク時にXMOの残高をすべてのXMR保有者が利用できるようにすることを示唆した暗号通貨取引所は少なくとも一つあり、それはHitBTCだ。このことはHitBTCがXMO取引も提供する予定であることを必ずしも意味していないが、その可能性は高い。

Bitcoin MagazineはMonero Originalプロジェクトに接触したが、本記事の発表までに何の反応も得られなかった。

複雑な事態

これまでのところ、新しいMoneroブロックチェーンとハードフォーク前のブロックチェーンの両方が動いている。しかし、どちらもハードフォーク前よりもハッシュ生成能力が低くなっている。このためブロックの生成が以前よりもゆっくりになっている。特にMoneroブロックチェーンでは遅くなっているが、この状況は数日以内に改善するはずだ。

4つの新しいMoneroプロジェクトのうち少なくとも一つでハードフォーク前のMoneroブロックチェーンを動かし続けるのに成功する(そして新しいMoneroブロックチェーンもまた動き続ける)と仮定すると、事態は複雑になる。

一つにはMoneroのハードフォークはリプレイ攻撃に対する保護を実装していなかったことがある。このことで新しいMoneroブロックチェーン上でXMRを使うユーザーは気付かずにハードフォーク前のブロックチェーン上で支払ったり、あるいはその逆のことが起きる可能性がある。

しかし、新しいMoneroプロトコルにはその他にも変更点があるおかげで、このリスクにさらされるのはハードフォーク前のブロックチェーンのユーザーだけになりそうだ。そのようなユーザーが新しいMoneroプロトコルで取引を行うのは不正だと見なされる。

しかし新しいMoneroブロックチェーンのユーザーにはそのような不正取引を防ぐ方法はない。そのようなユーザーがもしハードフォーク前のコインを保持していたいと思うなら、XMRを動かす前にこれらのコインを移動するべきで、その際のリングサイズはデフォルトの5(または6)にするべきだ。

時間が経つにつれてリプライ攻撃の可能性は、自分のコインを移動させていないユーザに対するものであっても低くなるはずだ。その理由は、Moneroではコインのミキシングは必須要件だが、ユーザーが自分のコインを一つのチェーンだけで有効なコインとミキシングする可能性が増え、そのことでどちらかのチェーンで取引全体が無効になるからだ。

もっと大きな問題は、両方のブロックチェーンでコインを移動することで、同じユーザーがどのコインを管理しているかが明らかになることだ。このことはプライバシーと交換性に中心的な価値を置くMoneroの考えと相容れないものだ。

そのため、プライバシーを理由にMoneroを利用する人は一つのチェーンを選び別のチェーンは完全に無視することをお勧めする(最も少ない価値を運ぶチェーンを無視するのが一番良い)。

どちらのチェーンも使わないユーザーもプライバシーの低下の影響を受けるかもしれない。そのようなユーザーが自分のコインを、どちらのコインを所有しているかを明らかにしているユーザーのコインとミキシングすると、自分の匿名性も減ずることになる。しかしこのさらなるリスクは取引のリングサイズを増やすことで恐らく相殺できる。

ハードフォーク前のバージョンのMonero(4つの別々のプロジェクト)が市場価値を得て保てるかどうかは、もちろん今後の課題だ。

Moneroの主要開発者Riccardo Spagni氏にコメントを依頼したが、記事発表までに回答はなかった。

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Monero Just Hard Forked — and It Resulted in Four New Projects