ロシア中央銀行は全ユーラシアの決済方法としてイーサリアム・システムを検討している
ロシア中央銀行はユーラシア経済連合(EAEU)でSWIFT(”Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication”の略。国際銀行間金融通信協会)の金融メッセージを送信するために、マスターチェーンというブロックチェーンソフトウェアの使用を考え始めていると、火曜日に役員が語った。
ロシアのフィンテック(FinTech)協会は中央銀行の監督の元で創られ、2016年にイーサリアムベースのソフトウェアの試用が成功し、2017年に実用例が完成した。
ロシアのタス通信によると
「活発な議論が進行中であり、マスターチェーンを含むさまざまな質の技術を調べている」
と、ロシア中央銀行の第一副会長であるオルガ・スコロボガトバ(Olga Skorobogatova)は語った。
加盟国が既存の支払いシステムを「避ける」ことを容認しつつ、どのようにこのブロックチェーンがEAEUでの支払いで「国家を超える基盤」を作るかという、より広範囲な試練という状況の中にあり、マスターチェーンは現在検討中であるとスコロボガトバは説明した。
この銀行は第一にロシア内でそのプラットフォームの運営を試みており、後にEAEUワイドシステムとして広げようとしている。
マスターチェーンについてのさらなる審議に時間がかかるとしても、
「我々は早ければ今年中に、このプロジェクトに関しての選択肢を話し合うだろう。」
とスコロボガトバは強調した。
ロシア中央銀行は積極的にブロックチェーンと仮想通貨の分野に関わり、後者には特に厳しいアプローチをとってきた。
2017年には仮想通貨投資と協力するリスクを考慮した警告と、この国で仮想通貨を売るウェブサイトを遮断する取り組みを発表した。
Russia’s Central Bank Mulls Ethereum System for Pan-Eurasian Payments – CoinDesk