深圳を拠点とする暗号通貨データのスタートアップ企業であるビットカン(BitKan)は資金調達ラウンドのビジネス拡大局面であるシリーズB段階で1,000万ドルを調達した。
ラウンドをリードするのは、ツェンユンフイ・キャピタル(Zhongyunhui Capital)と呼ばれる中国のファイナンス会社で、IDGキャピタル(IDG Capital)とビットコインマイニング大手のビットメイン(BitMain)も資金を提供しているという。 ビットミンは現在ビットカンへ投資を行っている投資家で、2016年にこの新興企業に160万ドルを投資した。
ビットカンは、新しい資金を使って事業を拡大し、現行アプリケーション内に「Kサイト」と呼ばれるプラットフォームを構築すると発表した。これは4月20日にオープンベータ版になる予定である。同社はまた、拡大計画の一環として香港、シンガポール、東京に事務所を開設する予定である。
この新しいサービスは、ユーザーが作成したコンテンツを共有する有料プラットフォームとして想定されており、ユーザーはこのスタートアップ企業が計画中のKANトークンを使い、この資料にアクセスするための料金を支払う仕組みになっている。
ビットカンは、中国の暗号通貨市場向けの投資戦略のような高品質なコンテンツのプッシュ型サービスとして、また「偽の新規仮想通貨公開ホワイトペーパーと詐欺」によって引き起こされた環境への対応策として新しいプラットフォームを売り込んだ。
「無料のコンテンツではページビューがアップするだけですが、有料制にすることによりコンテンツの品質を大幅に向上させることが可能だ」と最高経営責任者(CEO)のユー・ファン氏は説明した。
2012年に設立された当初、取引所を介さずに直接当事者間で行う相対取引(OTC)のプラットフォームとしてスタートし、ウォレットサービスとともに暗号通貨価格とマイニングデータを提供している。
この資金は、昨年、中国政府が新規仮想通貨公開と国内トレーディングサービスを撤廃した後、OTCプラットフォームの閉鎖に伴う新たな収益の追求を目指す同社の最新の取り組みである。
Crypto Data Startup BitKan Raises $10 Million in New Funding