ブルームバーグ(Bloomberg)によると、2018年の最初の3カ月間に少なくとも9つの仮想通貨ヘッジファンドが閉鎖されたとのことです。
その閉鎖にはクラウド・クリプト・ファンド(Crowd Crypto Fund)とアルファ・プロトコル(Alpha Protocol)を含むと報道されています。
クラウド・クリプト・ファンドは、ソーシャルメディアのアカウントを含む、すべてのデジタルプラットフォームを停止していましたが、アルファ・プロトコルは、投資家に資金をすべて払い戻すと発表したばかりです。ファンドのウェブサイトによると、払い戻しは3月31日に完了したとのことです。
より堅牢に設立されたヘッジファンドであっても、投資家からの関心は低下してきています。ブルームバーグは、マルチコイン・キャピタルの共同設立者、カイル・サマニ(Kyle Samani)氏が「新たな資本は、私たちのような高プロファイルのファンドにとってでさえも、減速してきている」と語った例を引用しています。
この報道によると、これらのファンドが受け取るリターンが幅広く減少してきているとのことです。仮想通貨のヘッジファンドはリターンが平均して23%低下していると見ており、この数値は、昨年以来、最低水準まで下落している弱気市場では救いようのないものです。
過去に報告されていたように、実際に2018年第1四半期では、時価総額の上位25個の仮想通貨のうち2つだけしか収益をあげていません。時価総額は、1月初めの8,300億ドルから先週には2,510億ドルへと減少しました。
ブルームバーグは、過去数年間に、200以上の仮想通貨関連ヘッジファンドが立ち上げられたと報道しています。
この記事の中で、オートノマス・リサーチ・LLP(Autonomous Research LLP)のフィンテック戦略のグローバルディレクター、レックス・ソコリン(Lex Sokolin)氏による、これらヘッジファンドのうち約10%が2019年1月までに閉鎖されるとの予測も取り上げています。