Googleは、Chromeストアからの仮想通貨のマイニング用となるブラウザ拡張機能の販売を禁止しました。
米国のテクノロジー大手は、月曜日にその決定を発表し、7月にはマイニングを促進する既存のブラウザ拡張を削除する予定だとアナウンスしました。他のブロックチェーン関連の拡張機能は引き続き許可されます。
Googleは、以前はマイニングに専念し、明示的にユーザーにその目的を伝えていた場合に限り、Chromeでのマイニング拡張機能の提供を許可していました。しかし、その方針は、準拠していないアドオンを抑止したり、または排除するには、十分な対応ではありませんでした。
Chromeのソースコードを提供するためにGoogleが開始したオープンソースの取り組み、hromiumプロジェクトのフォーラム記事は、開発者が去年の秋以降、マイニング用の拡張機能について懸念していることを示していました。
Wired紙によると、GoogleはChromeウェブストアに提出されたマイニング用の拡張機能の大部分が使用ポリシーに準拠していなかったため、月曜日に禁止措置を実施することを決めました。
Googleのエクステンションプラットフォーム製品マネージャーであるジェームス・ワーナー(James Wagner)氏は、
「健全な拡張機能のためのエコシステムを維持する鍵は、プラットフォームをオープンかつ柔軟に保つことです。これにより、開発者はChromeブラウザユーザーのための創造的で革新的なカスタマイズを構築できます」。
彼は続けて説明しました:
「これは、審査のために提出された、マイニング向けの拡張機能の大部分が当社の使用ポリシーに単純に従わなかっただけか、または悪意を持ってそのような機能を提供しようとしていたかが明らかになるまで、仮想通貨マイニング向けの拡張機能を禁止を先延ばしにすることを選んできた理由です。」
Googleが、仮想通貨関連の広告を禁止する計画を発表してから1ヵ月も経たないうちに、マイニング向けの拡張機能の提供も禁止されました。
近年、秘密裏に行われる仮想通貨マイニングがますます一般的になっており、政府や大企業は同様の攻撃を受けています。
たとえば、2月に電気自動車メーカーのTeslaのクラウドは、マイニングを行わせるマルウェアによって危険にさらされました。また、英国政府のウェブサイトは、同じ時にマイニングマルウェアによって実際に悪用されました。
1月、サイバーセキュリティ業界のトレンドマイクロ(TrendMicro)社は、Google自体が犠牲者であり、ダブルクリック広告(DoubleClick Ads)が仮想通貨のマイニングマルウェアの配布に使用されていることを発見しました。