月曜日の夜、米国証券取引委員会(SEC)はボクシングチャンピオンのメイウェザーが関わった新規仮想通貨公開を中止し、彼が「不正な新規仮想通貨公開を目論んだ」として告発を行った。
当局は、セントラ・テック(Centra Tech)社の共同設立者であるソンハブ・シャルマ(Sohrab Sharma)とロバート・ファルカス(Robert Farkas)に対し、「未登録証券」を売却して3,200万ドルを調達した後に詐欺罪により告発したと発表した。
ICOのスタートアップ企業は、この資金がビザカード(Visa)とマスターカード(Mastercard)に裏付けられた金融商品の開発資金になる予定だと主張したが、セントラはいずれのカード決済会社とも関係がないとSECは述べた。当局はさらに、シャルマとファルカスは架空の役員を含む虚偽のマーケティング資料を作成したと述べた。
特にSECは、このICO創業者がICOを宣伝するために有名人に金銭を支払ったと主張している。これらの有名人は、2017年9月にセントラを支持したボクシングチャンピオンのフロイド・メイウェザー(Floyd Mayweather)を含むものと思われるが、現在は彼のインスタグラム(Instagram)の投稿は削除されている。
プレスリリースでは、SEC Division of Enforcementの共同ディレクタースティーブ・ペイキン(Steve Peikin)は次のように述べている。
「容疑によると、被告はICOの売り込みのために有名人のネームバリューとSNSの影響力に過度に依存している。有名人の推薦と派手なマーケティングツールでもって、投資家への情報提供やSECの登録と情報開示の代用になるわけではない」
セントラとその共同創業者は、被告人として2017年12月に集団訴訟を起こされたが、訴訟人によるとセントラ(CTR)トークンは実際には未登録証券であるとのことだ。
SECは、シャルマとファルカスの両名が法執行官によって逮捕され、告発されたと述べた。