韓国最大の保険会社の1つであるヤピアン社が、12月に発生したサイバー攻撃により破産した同社の親会社である暗号通貨取引所のユービット(Youbit)からの賠償請求を拒否している。
ウォールストリートジャーナルは、DB保険がヤピアン社(ユービットの親会社)から2月初旬に受けた280万ドルの請求を拒否したと報じた。
ヤピヤン社は、12月に起こったハッキング攻撃の数週間前にYoubitの総資産の17%を盗んでヤピアン社を破産させたDB保険(韓国の4つの損害保険会社の1つ)から保険証券を入手した。この保険契約は最大280万ドルの損害賠償額をカバーし、年間保険料は約244,400ドルであった。
韓国の暗号通貨販売所コインビンによる買収手続き中であるヤピヤン社は、保険会社からの得た保険料を今回のハッキング攻撃による顧客への被害損失補填に充てる予定であると述べた。
同誌によると、ヤピアン社は声明の中で、DB保険は保険会社への保険申請を迅速に処理するために、重要な情報を保険契約引受人に開示することを怠っていたと主張した。
それに対しヤピヤンは、保険会社が保険契約の効力発生後間もなく発生したハッキング攻撃を利用し、取引所の損失をカバーしない言い訳にしようとしていると述べた。
CCNが報道したように、この事件はユービットは2017年におけるハッキング攻撃としては2度めであった。4月には、ハッカーたちはプラットホームから約4,000ビットコインを盗み、姿をくらました。当局は、北朝鮮の国家主導のもとに活動するハッカーたちが両方のサイバー攻撃の背後にいると考えている。
韓国の監督当局は、ハッキング攻撃発生のあと国内の他の暗号通貨取引所で現場検査を行い、その後、混乱した市場を沈静化し投資家を保護するための新しいルールを制定している。
それにもかかわらず、ビットハム(Bithumb)とアップビット(Upbit)の2つの取引所が毎日の取引量で上位10位のプラットフォームの中で定期的にランキングされることにより、韓国は今も世界で最も活発な暗号通貨取引市場の1つとなっている。
Korean Insurer Denies Claim from Bankrupt Cryptocurrency Exchange Youbit: WSJ