人気のチャットアプリケーションKikは、EthereumとStellarブロックチェーンの両方にKinトークンを導入する計画を発表し、これを双方向ネットワークをサポートする最初の仮想通貨の1つにするつもりです。
Kikの開発者であるガディ・スレブニク(Gadi Srebnik)氏は水曜日のブログ記事で、昨年のイニシャルコイン・オファリング(ICO)を通じて9,800万ドルを調達した同社が、そのエコシステム(収益構造)の流動性と効率を高めるために複数のブロックチェーンに仮想通貨を導入する方法を説明しました。
今まで、KinはEthereumブロックチェーン上でERC20トークンとして動作していました。 Kikは昨年、ネットワークの輻輳に対するネットワークの脆弱性に苛まれ、そのトークンを、より速く安価な支払いを可能にする統一コンセンサスモデルのStellarブロックチェーンに移行すると語りました。
しかし、StellarはEthereumよりも流動性においてかなり劣るので、このブロックチェーンの取替えには欠点があると言えます。これを踏まえて、Kikは総費用を増やさずに両方のブロックチェーンでKinを並列に展開する方法を開発しました。
単一のデジタルサービスとの内部取引は、Stellarベースのトークンを利用する可能性が高いですが、外部支払いおよび外部取引はおそらくEthereumネットワーク上で主に行われる可能性があります。
スレブニク氏は次のように述べています:
「EthereumはKinの所有者に流動性を提供していますが、その処理時間と手数料は日常的な消費者のニーズに対応できません。Stellarを第2のブロックチェーンとして追加することで、エコシステム上のデジタルサービスに必要なスピードとスケーラビリティを達成するために必要な、取引費用の安い、より効率的な基盤上でKinエコシステムを運用することができます」
StellarベースのKinトークンがリリースされ、完全に初期化されると(これは今年後半に行われる)、スマートコントラクトメカニズムを通してユーザーは片方のネットワーク上でトークンをロックし、もう片方のネットワーク上でアンロックすることでネットワーク間のトークンの移動が可能になります。
しかし、スレブニク氏は、このメカニズムの開発には数カ月かかるだろうと述べました。 同氏は、これがStellarブロックチェーン上で動作するスタンドアロンのKinアプリのリリースの遅れにつながるかどうかを明確にしていません。