トークノミクスの3つの定義

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暗号通貨の経済は絶え間なく拡張を続けており、従来の暗号通貨の世界とその派生事業であるブロックチェーン現象を包含している。

暗号通貨の世界でもっとも最近加わったのは、西部開拓者の精神と結びついた爆発寸前の急進的な分散主義者の衝動、つまりICOだ。この傾向をもっとも目に見える形で示しているのは、新たな資産クラスであるERC-20トークンの急速な広まりだ。

このトークンは、出現しようとしているビジネス、組織、プロジェクトの中で、非常に大雑把に定義された共有の象徴となっている。

簡単な例を想像してみる。あるスタートアップ企業がイーサリアムブロックチェーンの上で動作するロールプレイングゲーム(RPG)を作ることにしたとしよう。ゲームを作って展開する他に関連する支出(給与や広告など)を賄う資金を集めるため、この企業はICOを実施することにした。

実際には、ICOはセールで購入できる特定のトークンを作ることにつながり、多くは別の暗号通貨を通じて、資金がプロジェクトに流れ込むことになる。

このプロセスはベンチャーキャピタルの必要性を消し去り、スタートアップ企業と暗号通貨の投資家との開かれた直接的な関係を確立する。多くの場合はさらに従来型の開業資金や個人売買が絡んでくるが、資金のほとんどを生み出すのは公開売り出しだ。

これが一番直接的な意味で定義された「トークノミクス」で、プロジェクトが暗号通貨経済で自己資金を集める仕組みだ。

この新たな仕組みで大衆や主流メディアの注目を広く集めたのは、その絶大な資金規模だ。例えば、現在精査されているTelegram Open Network (TON)のICOは3回の資金調達で25億ドルもの法外なお金を集めたと伝えられている。

私たちが注目していたのはParis Hilton氏やFloyd Mayweather氏のような著名人がそのようなICOを宣伝したことで、そのことをSECは大変悔しがり、そのような宣伝に対して警告を発した。

暗号通貨経済に決して友好的な意見を表明しないGoldman Sachsさえも、トークンセールはテクノロジー企業の開業資金の主な供給源としてベンチャーキャピタルを上回ったとの報告書を出している。

暗号通貨経済に流入する資金が供給過剰になっていることを考えると、トークンと、トークンが補強する経済が明確に定義されていないことにいささか驚かされる。しかしこの曖昧さは偶然ではなく、ICOの規制対象が不明瞭だということの直接の結果だ。

機能で定義するトークン

現在のところ、世界の金融規制当局は比較的容認する姿勢を見せている。詐欺行為や有価証券の法令をひどく逸脱する行為がない限り、まったく制限的でない形式の自己統治は容認されている。

最近の事例でもあったように疑いのない詐欺に対してSECは断固たる処置を取るだろうが、他の人にとってSECのアドバイスは、もし扱っているトークンが有価証券ならSECに登録する必要があるが、そうでなければしばらくの間は干渉しない、というようなものだ。

そのため、変更可能にしておくというトークンの本質そのものをもたらすこととなっているが、これは現実的な決断でもある。トークンの定義は規制と密接に関連するからだ。

有価証券だと明言しておらず、関連する法令に完全に準拠している場合、トークンはその効用で定義されることが多い。これがトークンの機能による定義だ。有価証券とみなされるトークンは、「正規の」経済での従来の有価証券に酷似する金融商品だ。

明らかに関連するのは、投資家が業績に基づいた利益を期待する企業の株式だ。このモデルではトークノミクスは理想的には、関連する規制主体から提供される最高の規格を採用するだろう。しかし、ICOが単にそれらを無視する(あるいは同じようによくあることだが気付かない)のは珍しいことではない。

金融商品としてのトークンの厄介な状況を改善するため、多くのICOでは彼らが扱うトークンをもっとも一般的には効用で定義することにより、有価証券とは見なせないことを保証している。

前に述べたRPGの例では、キャラクターの戦力を強化するためにトークンでゲーム内で有効な武器を購入することができた。この例ではどちらかというと定性的な経済用語である効用という言葉を使ったが、トークノミクスで効用といえば「使用事例」を指すことが多い。

ここで、使用事例には2つの意味があることを補足したい。一つは、例えばゲーム内でキャラクターを強化するようなICOの内部経済圏での使用事例(効用)で、もう一つは組織としての使用事例で、例えばサービス、開発、給与として払うものだ。

2つ目の定義は、ICOプロジェクトの経済圏の中でトークンを展開することだ。

経済活動で定義するトークン

さて、現在の市場はERC-20トークンをトークン実装の標準と考えているが、だからといってERC-20がトークノミクスを機能させる唯一の方法というわけではない。

暗号通貨で最も重要なことは、プログラム可能なお金を象徴することだ。つまりトークンはプログラムされたことは何でもすることができ、ネットワークが動いている限りその機能を実行し続ける能力がある、ということを示すことだ。現在の市場で形作ってきた方法は、効用トークンと株式トークンの比較だが、このことは市場が整っていることを意味しているわけではない。

これらのトークンはどのようなソリューションでも実行できるが、私たちはトークン経済での可能性を見出し始めただけだというのは非常にあり得ることだ。

暗号通貨経済が送金手段としてビットコインという「鈍い」手段の上に構築されているのとほぼ同じように、今のところ、トークノミクスは自己資金という鈍い手段の上に構築されている。

この意味で、トークノミクスの最終定義は意図的にオープンにされた、主としてERC-20トークン標準だがそれに限定されない暗号トークンの作成を通じて生成されてきた(暗号通貨とは対照的だ)すべての経済活動からなる集合だ。

この最終定義は、私たちは現在、この種の経済活動の初期段階にいること、そして私たちは暗号経済の典型的なペース、つまり猛烈な速さで革新が起きることを期待していることを想定している。

差し当たり、トークノミクスの3つの定義を紹介しておく。それは、(1)暗号経済の中での自己資金の方法、(2)ICOプロジェクトの経済圏の中でのトークンの展開、(3)トークンの作成を通じて生成されるあらゆる経済活動の集合、の3つだ。

私たちはかつて暗号経済で同じ経験をしている。その経験とはリアルタイムで起こるプロセスを概念化しようと努力し、新たな局面と常に混乱している予想を明らかにする、というものだった。

ビットコインに匹敵するものはない、というSatoshiの嘆きが思い出されるかもしれない。だがそれは時間が経っても自分の定義を見出せないという意味ではない。

Three Definitions of Tokenomics