グローバルペイメントの巨大企業であるアメリカン・エキスプレスは、取引スピードを上げるためにブロックチェーンを利用する可能性があるという。
クレジットカード会社の旅行部門、アメリカン・エキスプレストラベル関連サービス会社(American Express and Travel Related Services Company)は、双方間の支払いをより容易にするための、取引請求をプロキシとした技術ついて説明している。
請求はブロックチェーンベースのシステムに送信され、リスク分析を含むあらゆる条件を元に、承認または拒否が行われる。請求が承認された際には、システムは自動的に取引を処理し、支払側と受取側の双方が保有する口座に対応する。
システムにアクセスするには、取引を行う当事者がブロックチェーン上にデジタルウォレットを作成する必要があるという。そして、支払いは第三者銀行機関ではなくブロックチェーンを通じて直接行われる。
特許申請はブロックチェーンを使用したP2P支払い(peer-to-peer:双方間)に対して行われた。しかし、そのネットワークがアメリカン・エキスプレスの要件に適さない理由として、ビットコインの価格変動や公開管理された元帳であるという事実も挙げられている。
ブロックチェーンシステムは、現在のカード決済ネットワークを改善し、
P2P支払いに基づくネットワークは、従来のカード決済ネットワークの機能を促進させ、さらにサービスや機能をより有効なものにするために使うことが可能である。
アメリカン・エキスプレスの旅行部門および加盟店ユニットなどが、ブロックチェーン・アプリケーションに関心を示しているのは、これが初めてのことではないという。
昨年4月に提出され10月に公開されたこの特許申請は、顧客報酬プログラムの一環としてブロックチェーンを使用することについて議論も行われている。当時報告されているように、提出された書類では、報酬制度の潜在的な利益としてセキュリティー技術の特性を宣伝したものとなっている。
American Express Patent Filing Touts Blockchain for Faster Payments