欧州中央銀行(ECB)は、仮想通貨が世界における “変化の初期兆候”である可能性があると記事は伝えている。
ECBの理事会メンバーであるBenoit Coeure氏と国際決済市場委員会のJacqueline Loh委員長は、「Bitcoin(ビットコイン)はキャッシュレス社会に対する答えではない」という火曜日に出された意見について、デジタルマネーは未来へつながる道なのかもしれないが、ビットコインのような既存の公開的な暗号通貨はそうではないと述べている。
むしろ消費者は、中央銀行のデジタル通貨(CBDC)の潜在的な可能性を訴えて、自分達の金銭をコントロールする方法を変化させていくのである。
それでも一部では、仮想通貨が現在の銀行システムでは欠如に対応していることを認めている。「多くの欠点がある一方で、ビットコインは、現状システムにおける昔からの障害であるクロスボーダー的な小売での支払い方法に大きな注目が集まっている。」
著者はこう続けている:
このような支払い方法は、買い物客が海外から商品を簡単に購入できるだけでなく、外国人労働者が家に送金し、金融包摂や金融発展を支援することを可能にしてくれる。
しかし、既存の決済チャネルは、一般的には国内のものよりもはるかに遅く、透明性が低く、高価である。
この事態に対処するために、中央銀行は国際的な決済チャネルを改善しなければならず、ビットコインが普遍的な通貨として提示されているとの意見が強まっている。
記事では、中央銀行によるキャッシュの暗号通貨化が果たす可能性と役割についても説明し、消費者は現金の代わりにデジタル決済システムを使用することが増えていると指摘した。中央銀行のデジタル通貨を形成することで、消費者は銀行に行くのではなく、資金に直接アクセスできるようになるのである。
さらに踏み込むと、国際決済銀行(BIS)はCBDCの認識しうる問題点を強調し、顧客によりスピーディーな運用を促しつつも、金融不安定期のさなか銀行のデジタル資産が流出してしまう可能性があることに注意するよう述べている。
一方で、中央銀行が暗号通貨を支援することも可能であることを強調した。中国人民銀行のZhou Xiaochuan総裁は「国が固有のデジタル通貨を持つことは不可避である。」と先週発言を発表している。