バイナンスコインは、独自のブロックチェーンのニュースにより25%急上昇
バイナンスコインは、分散型取引(DEX)を構築するための第一歩として、独自の「カスタマイズされたブロックチェーン」を立ち上げるというニュースに基づき、過去24時間で25%以上の急上昇をマークし、11.00ドルを達成した。
時価総額はわずか10億ドルであるが、過去24時間で2億ドル近くの取引があったという。さらに通貨は約2億コインの総供給量を保持している。
バイナンスコインは、現在、時価総額に基づき24番目に大きい暗号通貨であると評価されており、coinmarketcap.comの情報によると、市場金額において、780.431百万ドルの25番目の暗号通貨であるZcashを上回ってきている。
バイナンスの価格は、12月中旬に1桁台半ばを超えていて、2018年1月13日に21.78ドルに上昇。そして2月6日には7.38ドルまで下落し、現在の価格まで回復してきている。価格は12月中旬のピークほどには達していないが、初期価格をはるかに上回っている。
新たなブロックチェーンが関心を寄せている
日々の取引量を測定し、トップ3を定期的にランク付けしているHong KKong basedexchangeは、バイナンスチェーンは、「主にブロックチェーン資産の移転と取引に焦点を当て、将来のブロックチェーン資産の流れに新たな可能性を提供している」と述べたブロックチェーン計画をブログ記事にて発表した。
バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏は、バイナンスがあまりに急速に成長しているため、「何かを始めるための時間が不足している。だから私たちができることは、もうひとつのバイナンスを始めることだけだ。」とツイートしている。さらに同氏は、自ら提示しバイナンスロゴのイメージについてもツイートしているという。
分散型取引所に問題がある
分散型取引所では、コインを第三者に委ねることなく暗号通貨資産を交換することが可能である。そのプラットフォームはハッカーに有利な攻撃経路が存在し、総額10億ドル以上の資産を失いかねない。
最もよく知られているDEXはEtherDeltaである。これはスマートコントラクトを使用し、ユーザーがEthereumブロックチェーン上で動作するERC20トークンを交換できるようにしている。 DEXプラットフォームは、ウェブサイトサーバーが集中しているため、充分に安全とはいえないが、従来の取引所に比べると大規模な盗難に対する脆弱性は非常に低くなっている。
3月8日、ビットコイン価格は一時的に9,500ドルを下回り、これはバイナンスハッキングの噂によって引き起こされた。
しかしすぐさまバイナンスはこの噂に反論していて、Zhao氏はこの状況に関する声明を発表し、市場は回復した。
バイナンスチームは、ハッカーが2月中にフィッシング攻撃によってバイナンスプラットフォーム上のユーザーのアカウント情報を取得してしまったと述べている。しかし、その後、累積アカウントにおいてハッカーは偽のAPIキーを使用しユーザーに代わって取引を実行し、1つの暗号化ペア大量に急増するようにした。
こうして、バイナンスはすべての取引を逆転させることが可能となり、損失は計上されなかった。
進展は続いていく
バイナンスは、約1700万ドルを調達し2017年7月のICOで開始されて以来、進展を続けており、早期ユーザーの基盤は中国に集中しているのが特徴である。
バイナンスは、取引ペアをサポートしていない世界で最もボリュームの大きい暗号通貨取引所となっている。また、ペアを提供する取引所をほぼ上回っている。
Binance Coin Jumps 25% On News Of Its Own Blockchain