ビットコイン・ツイッター戦争勃発、安全なアカウントはない

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「@Bitcoinのツイートは何の役にも立たない。」

一見すると、投資家・起業家の Nick Tomainoによるこのツイートは、仮想通貨界隈とツイッターの間の全面戦争の中での一つにしか見えないかもしれない。しかし、@Bitocoinアカウントが最も物議を醸すツイートをした後に投稿されたこのTomaianoのツイートは、煮詰まっていた事態を動かす新たな発火点となるかもしれない。

@Bitocoin

ビットコイン・コア(BTC)のコミュニティは、ネット上のヘイトや、荒らし、自作自演、検閲、DDoS攻撃、市場操作、嫌がらせや人格攻撃に依存している。

ビットコイン[・キャッシュ](BCH)のコミュニティは自由を歓迎し、支持し、感謝している。

どっちがいい?

74% ビットコイン・コア(BTC)
26%ビットコイン[・キャッシュ](BCH)

80万人以上のフォロワーに発信された水曜日のこのツイートは、最も広く使われているソフトウェアであるBTCを攻撃して、昨年枝分かれした別の仮想通貨であるBCHを持ち上げるものである。Tomainoが指摘したように、中立な視点から見たとしても扇情的に感じるだろう。

しかし、このツイートは、すでに明らかになったことを確認しただけであるということもできる。つまり、物議を醸す考え方の持ち主に、このアカウントの所有権が写ったということである。実際、数ヶ月間、現在の@bitcoin管理者は、オリジナルのビットコインの代わりにビットコイン・キャッシュを持ち上げるという反主流の見方をとってきた。

数年前と比べたら、これは急激な変化である。2011年に開始された@bitcoinは、長い間、仮想通貨についての基本的なヒントやニュースをツイートしてきた。この匿名アカウントには、長年にわたって複数の管理者がいた。

最近のつぶやきはツイッター全体の動向と無縁ではない。不正な認証済みアカウントや増加したなりすましアカウントなどによる、仮想通貨詐欺が急増している。状況の悪化を受けて、今週、数十の仮想通貨アカウントが突然停止されたり、「シャドーバン」(検索やフォロワーのタイムラインから投稿が見えなくなってしまうこと)されたりするようになった。

ボットや宣伝を特定するためのソーシャルメディアツールを作っているRoBhat Labsの共同創設者のAsh Bhatは、CoinDeskの取材に対して、キャンペーンやボットによる市場操作からユーザーを守ることができていないと話す。

普通のユーザーを代表するものではない声や意見が増幅されて伝わっています。これはツイッターの生命線を危うくするものです。

ツイッターの方針

しかし、ツイッター社はこの問題を無視しているのではなく、むしろ仮想通貨の議論を牽引していると喧伝している。ツイッター社の11月のブログ記事では、ビットコインのチャートとツイッター上の議論の量を表すグラフを示し、ビットコインについての議論が急増していることに言及した。

(青:ツイッター上の「ビットコイン」についての言及量、赤:ビットコインの価格(ドル、左目盛))

「ビットコイン($ BTC)についての1日あたりの言及量は、FANG(フェースブック($ FB)、アップル($ AAPL)、ネットフリックス($NFLX)、グーグル($GOOG)の株についての言及量を上回っています」とブログ記事にはある。このような背景から、ツイッターは最近の論争の中で、自らの地位を守るための措置を講じるようだ。

ツイッター社のCEOのJack Dorseyは先週、連続ツイートを投稿し、有益なサービスを提供することができているのかという懸念を表明した。木曜日に発表した動画では、デジタルコイン詐欺を抑止する方法の1つとして、すべてのユーザーアカウントを本人確認済みのアカウントとするか、少なくともそれを選択可能にすることを提案した。本人確認のルールを作るということは、広く批判されているフェースブックの「実名」ポリシーを連想させるだろう。しかし、仮想通貨詐欺に関するツイッターの公式声明は、将来的な見通しについてあまり明確にしなかった。

「このような市場操作があることを認識しており、その種のアカウントが詐欺的なやり取りをするのを防ぐために、積極的な措置をとっている」と同社は記者会見でCoinDeskに対して語った。

しかし、これらのコメントからわかることは、複数の仮想通貨アカウントを停止したりシャドーバンしたりしているが、新興技術についての悪意ある行動とは何かについて、まだ確定しかねているということだ。

適正化か検閲か

ビットコイン・コアを擁護するPeter Toddのような人たちは、@Bitcoinはビットコインを代表するものではないと違反報告をしており、それに対してツイッターは、@Bitcoinはツイッターのポリシーに違反していると応答した。Toddとツイッターの間のこのやりとりが示すように、仮想通貨に関しては、検閲と適正化を区別するのは難しい。

ボットを排除することは、ほぼ異論のない目標である。しかし、@Bitcoinのように匿名の人や組織のアカウントを制限することは、まったく別問題となる。 詐欺や市場操作をいったいどのようにして定義するべきなのだろうか?

Toddは、誤った情報の拡散についての線引きは難しいと考える。「私がアイオタを支持しているとしましょう。批判者に対して虚偽の報告をして、ツイッターのAIにシャドーバンさせて黙らせることができるようになります。@Bitcoinアカウントはその最たる例です。業界固有の知識を多く必要とする深刻な問題です」と述べた。

仮想通貨のアナリスト・投資家であるBrad Millsもまた、アルゴリズムによる適正化の危険性を実感した。彼は数ヶ月間、ビットコインの定義に関する議論で積極的な役割を果たしてきたが、Dorseyが仮想通貨詐欺を抑制する方針をツイートした直後に、Millsのアカウントは突然2日間停止となった。

それでも、彼のコメントが示すように、意図的で悪意のある行動を判断することは困難であり、特に外部から見た場合、どちらも同じように見える。彼はCoinDeskに次のように語った。

アカウントを停止された思われる人々は、ビットコインとビットコインキャッシュに関する議論に大きく関わっていました。面白いことに、同時に狂ったようにアカウントの違反報告もしていました。つまり、議論の相手側を違反報告しブロックすることで、双方ともにアカウント停止を食らっていたわけです。

こうした結果として、Bhatは、アルゴリズムがボットと単なる意見を持った人を区別できるように、ツイッターがユーザーから積極的にフィードバックを得るようにしなければならないと考えている。

カリフォルニア大学アーバイン校でインターネットの適正化技術を研究している博士課程の学生のKat Loは、ソフトウェア開発と業界特有の知識を持った人間のチームの双方を配置することで、より良い解決策が得られると主張する。

「適正化の判断の多くが文脈に依存しているということが、多くの場合最大の問題となっています。大規模なプラットフォームを対象としたほとんどの適正化システムは、文脈を考慮していません」と彼女は話した。

議論の分断

問題は、ビットコインだけに固有のものではない。ETHXRPNEOなどの大規模な仮想通貨コミュニティは、スパムすれすれの形で、製品とサービスを自発的に宣伝している。

議論の適正化のための判断は人間でさえ難しいだろうことは、Toddを見ればわかる。ビットコイン至上主義者のToddは、ビットコインの先駆的なプルーフ・オブ・ワークの仕組みに準じていない仮想通貨は全て詐欺だと主張するのだ。

そのために、Toddは、彼の指向に合う限り、多少のシャドーバンを気にすることはない。「これらのアカウントは迷惑で、ツイッターのよさを損なうものです」とToddは述べる。「彼らのツイートを隠すことは、利益であり、私が望むことです」

火曜日に一時的なシャドーバンを受けたツイッターユーザーである@Joebwankanobeeは、CoinDeskの取材に対して、主観的な適正化は仮想通貨コミュニティにとって有害だと話した。彼がほかのプラットフォームよりツイッターを好んでいるのは、検閲が少ないからだ。

「イライラするのも理解できますが、誰でも自分で研究をすればいいだけの話で、自分で使ったお金には自分で責任を持つべきだと思います」と@Joebwankanobeeは話す。

そして、フェースブックの規制が厳しすぎるという彼の信念には理由がある。1月に同社は、ビットコインやイニシャル・コイン・オファリング、他のタイプの仮想通貨の広告を禁止する新しいポリシーを発表した。

分権型コミュニケーション

このツイッターの問題は、フェースブックのときよりもさらに先鋭化していくかもしれない。一部の仮想通貨ファンは、この問題が中央集権型のメディアの仕組みにあると信じるようになった。ツイッターやフェースブックのような中央の権威が管理や適正化を行っているから問題が生じるというのである。

分散型インターネットプロジェクトBlockstackの共同創設者Muneeb Aliは、CoinDeskにこう語った。「ツイッターによるボットの禁止のために、何千人ものフォロワーがいる本物のアカウントまで停止されており、最終的には言論の自由を妨げています。(中略)ツイッターは中央集権化しすぎた公共事業なのです」Aliはすでに、オープンソース技術で動作する分散型ソーシャルメディアを開発中であると述べた。

ツイッターの状況を見る限り、このような分権化にはメリットがあるといえるかもしれない。ツイッターのユーザーが検閲に対抗するためには、本人確認の認証を受けることぐらいしかできない。しかし、この手段をこれまで使えたのは、普通の個人ではない有名人やブランドであった。このような解決策では今日の問題を解決することはできない。

ツイッターは、仮想通貨に関連した有害な行動の定義をいまだに明らかにしていない。多くのユーザーは明確なルールや審判なしでゲームに参加することを余儀なくされているのだ。

A Bitcoin Twitter War Is Raging And No Account Is Safe