現在のマーケットの動き(というよりかはむしろ動きのなさ)の背後にある要因を理解し、なぜ落ち着いているのかを理解することが重要です。
なぜ価格は横ばいに?
免責条項:ここに書いてあるのは個人的な意見であり、投資の助言ではありません。仮想通貨投資には莫大なリスクが伴うので、出来る限りの情報を得た上で決定をおこなってください。
直近の記事では、スマートマネー(冷静な状況判断ができる投資家の資金)とダムマネー(冷静な状況判断ができない投資家の資金)が価格を上下させるメカニズムについて説明しました。このことと、仮想通貨やビットコインに対する一般人の関心のなさとを組み合わせると、なぜ価格が横ばいなのかがわかります。
SNSの動き
最近人々がビットコインについてどのように感じているのかを調べてみたいと思います。これには「Google Trends」のようなツールを使うことができます。
おわかりいただけたでしょうか?ネット上のトレンドは、2017年11月下旬から2018年2月にかけての値動きと同じ動きをしています。2018年3月の見通しとしては、ビットコインに対する人々の関心が引き続き低下していくでしょう。
世界規模の動き
価格を理解するもう1つのカギは、どのくらい新しい資金が仮想通貨市場に流入しているかを調べることにあります。その総量を見てみましょう(https://data.bitcoinity.org/markets/volume/30d?c=e&t=b)。
低迷していることがわかりますよね?全ての取引所で取扱量がかなり低くなっています。最も取引されている仮想通貨のビットコインについて見てみましょう。これについてもまた、新たなお金、特にスマートマネーは入ってきていないことが明らかに見て取れます。
取引の数を確認すると、この仮説をさらに裏付けることができます。つまり、取引回数は時間の経過と共に減少しているはずです(https://data.bitcoinity.org/markets/volume/30d?c=e&t=b)。
実際その通りです。取引量の減少は、おおむねビットコインマーケットの新規参入者の不足によるものでしょう。
Bitcoinityは、さまざまなデータをチェックできる一流でのインターフェイスです。是非チェックして見ることをおすすめします。
新たな技術開発
ビットコインに新規参入する人がいないからといって、これは技術が改善されていないことを意味するものではありません。ここ数カ月の間に、2つの大きなブレークスルーが起こりました。まあ、正確に言えば3つです。
- 2017年8月のSegwitの実装。
- Lightining Networkの成功。
- Segwitの交換所などへの応用。
これがどれほど素晴らしいことを証明するために、私はデータを見てみましょう。最初に、ハッシュレート、すなわちネットワークを支えるマシンの数を見てましょう。
ご覧のように、時間の経過とともに増加しています。これは、私に言わせればすばらしいニュースです。私はプルーフ・オブ・ワーク(PoW、仮想通貨の取引承認を行う仕組み)がエネルギーの無駄であるとの見方を支持していません。
PoWが大規模に機能することが証明されているは唯一の仕組みだからです。PoS、有向グラフ、ハッシュグラフ、ビザンチン将軍問題などのほかのやり方が完成したらそれでもいいでしょう。しかしそれが実用化されるまでは、今のやり方でやるしかありません。
次に、各ブロックのデータ量を調べます。なぜなら、segwitの目的は、ブロックを小さくすることでブロック当たりのトランザクション(処理)を増やすことができるからです。ということで、segwitの平均トランザクション数を確認します(http://segwit.party/charts/)。
最近、大手によるSegwitの導入が増えています。将来的な見通しも良好そうです。
価格は上がる?下がる?
専門家によって価格の見通しはバラバラですが、さほど高くはありません。それでも11000ドルのラインを下回らない限り、トレンドラインはポジティブと言えるでしょう。
https://hacked.com/technical-analysis-bitcoin-nears-6-week-high/
これはあくまで個人的なアドバイスですが、私はいつもこうしています。
- スマートマネーに従う:低い時に買い、高い時に売る。
- ニュースに惑わされない。90%は実際には起こりません。
- 仮想通貨の専門知識を持っている人の話を聞く。
- 自分で考え、欲張りすぎない。自分で損を取ることが上達の近道です。