何かを望むときは慎重になりましょう。低コスト、再生可能エネルギーを求めてやってくる仮想通貨企業に期待しているカナダ最大の電力会社であるハイドロ・ケベックは、ケベック州にマイニング施設を開設しようとする仮想通貨マイナーからの需要に対してあたふたしています。
ブルームバーグによると、モントリオールに本拠を置くこの施設のCEO エリック・マーテル(Eric Martel)氏は、ここ数週間、何百もの申請を受け取りました。このマイニングベンチャーたちは9,000メガワット以上のエネルギーを必要としており、これは電力会社の総発電容量の37,000メガワットの4分の1に相当することになります。
先月、同社は30以上の仮想通貨企業と交渉していると報告しました。 マーテル氏は、LinkedIn(世界最大級のビジネス特化型ソーシャルネットワーキングサービス)で中国、ロシア、その他の多くの国の人々と対応しており、毎日この件について電話が鳴っていると語りました。
電力施設、仮想通貨マイナーに期待
ハイドロ・ケベックは、最近数ヶ月の間に、ケベック州北部のダムからの余剰エネルギーを吸収しようとする仮想通貨マイナーに期待しています。ケベックの電力料金は、北米では消費者と産業の両方の顧客にとって最も低い価格となっています。
申請を審査するには数ヶ月かかるが、すべての申請を受理することはできない可能性が高いです。より多くの水力発電所を建設する計画は今のところありません。
マーテル氏は、通常、データセンターなどの産業ユーザーに課金する1キロワット時あたり約5カナダセント(3.91米セント)の料金よりも高い料金をビットコインマイナーに請求することを検討しています。
マーテル氏は、ビットコインマイナーが、電力会社に依存している住民や産業ユーザーへの電力供給を危険にさらさないようにすることが最優先事項だと述べました。
ハイドロケベックは他の産業にも期待している模様
仮想通貨企業に加えて、ハイドロケベックはデータセンターをターゲットにして、その産業基盤を広げようとしています。 AmazonとGoogleはいずれもモントリオールにデータセンターを持っています。
同州の40以上のデータセンターは、約350メガワットの電力を使用しています。 2020年までに、その数値は約1,000メガワットに達する可能性がある、とマーテル氏は述べました。
州にはまだ利用可能な土地があり、そのエネルギーは99%再生可能である、とマーテル氏は述べました。 エネルギーが再生可能であるという事実は、企業のブランディングに利益をもたらすと同氏は指摘します。
Quebec Electricity Utility Slammed With Requests From Cryptocurrency Miners