トロン(TRON)はは対米ドルで25%もの値まで急騰した。
トロンのTRXトークンは、昨日0.045ドルで取引され、価格は今日早く0.056ドルにまで上昇した。こうした動きにより、トロンは時価総額で14番目に価値の高い暗号通貨となり、合計評価額は3.4億ドルを超え、イーサリアム・クラシック(Ethereum Classic)を追い越す勢いとなっている。
この価格急騰は、仮想通貨がビットトレックス(Bittrex)取引所に上場したというニュースが流れた後に見られ、投資家はこの動きが暗号通貨公開とその普及を加速させると予想している。創設者のジャスティン・サン氏(Justin Sun)は、プラットフォームが現在構築している大規模なコミュニティの存在を明かす交換所での発表に自身のツイートで応じ、5,000件もの「いいね」メッセージを獲得した。
ジャスティン・サン@justinsuntron
ありがとう@BittrexExchange。 ビットトレックスでのTRX取引を歓迎します!
9:52 AM – 2018年3月2日
By Twitter
しかし、価格の急上昇はむしろ、プラットフォームが予定より早く開始するというニュースと関係が深いと考えられる。 トロンの技術チームとウィーチャット(WeChat)の会話を基にした組織のブログ記事では、7月1日の予定が5月31日となり、まるまる1ヶ月前倒しになったことが明らかになった。
開発者のルーシェン・チェン氏(Lucien Chen)氏は、計画前倒しのために何が必要かを優先順位付けし、本体部分の公開後に実装することが不可欠ではない機能をすべてスケジュールし直すことによって、実行が可能になったと述べた。
トロンの価格変動の激しさは今に始まったことではない。 1月にこの仮想通貨の価格は、プロジェクトが「非常に有名な企業」と提携するという大ニュースの後、24時間で150%跳ね上がった。同社は、サン氏が「中国版ネットフリックス」と呼ぶ中国のボーフェン(Boafeng)であることが明らかになった。
しかし、さらに調査が進むとコミュニティのメンバーが同社は米国ビデオ会社大手にとても及ばないとコメントを出すにいたり、一部の投資家の心理的動揺を誘った。また、トロンホワイトペーパーの主要部分が盗用されたようだという新聞のヘッドラインを時を同じくした発表が、あまりにもタイミングが良すぎると批判を受けた。
1トロンコインの価格は、確定時点で0.052ドルと安定している。しかし、この激しい価格の流動性を持つ仮想通貨の価格がいったいいつまで現状維持できるのかは誰にも推測できない。
Tron Price Climbs 25% in a Day