メッセージアプリ「テレグラム」による数十億ドルのイニシャル・コイン・オファリング(ICO)に関する報道が相次ぐ中、関心のある投資家を惹きつけようとしているウェブサイトが新たに現れました。
「テレグラム財団」が主催しているこのウェブサイトは、テレグラムのTONの「公開ICO」だと自称するもののための資金を求めています。しかしCoinDeskやその他の報道機関が報じたように、このセールの大半は秘密裏に行われており、このオファリングに関連した公的で入手可能な情報は、米国証券取引委員会に提出されたForm Dのみです。
CoinDeskは木曜、テレグラムについての詐欺メールに関する報告を受け取り、ユーザー名が「Telegram ICO (TON)」でハンドル名が@ico_tonであるツイッターアカウントを突き止めました。
このメールのスクリーンショットには、テレグラム・オープンネットワーク公開トークンセールの売り込みが書かれており、ビットコイン、ライトコイン、イーサリアムを支払いとして受け付けているとされています。
このメールには続けて以下のように書かれています。
「より良いブロックチェーンを作るという私たちの努力は、できる限り多くの参加者の支援を得ることなしには実現しません。あなたの貢献の見返りとして、私たちはこのブロックチェーンをさらに発展させ続け、ブロックチェーン技術に内在するより多くの利点をあなたに提供します。」
しかしこの関連ウェブサイトは、トークンセールの詳細が出てきた頃である2月12日に登録されました。Whois.comの情報によるとこのサイトのレジストラはMaxiDedであり、同ウェブサイトによると同社は「実在する会社であり、MaxiDed Ltdとして公式に登録された国際企業であり」、ドミニカに本社があるということです。
この計画に関連してるように見える2番目のウェブサイトは「telegram-ico.org」で、このサイトアクセスするとCisco cybersecurityの警告が出ます。Whoisのデータによるとこのウェブサイトは1月26日にロシアで登録されています。同財団のツイッターアカウントも今年2月に作られています。
CoinDeskが以前報じたように、テレグラムの10億ドル規模のトークンセールはこのような活動のターゲットになっていました。同ICOが注目を集めていることとソーシャルメディア上での仮想通貨詐欺が広がっていることを考えると、これは驚くことではないかもしれません。
今週、ハッカーが認証済みのツイッターアカウントを乗っ取り、仮想通貨業界の有名人や有名団体になりすましたと報じられています。
テレグラムの代表者にコメントを求めましたが、即座の返答はありませんでした。