米国の司法長官代理は、政府が仮想通貨を中心とした「包括的な戦略」に取り組んでいると述べました。
ロッド・ローゼンタイン(Rod Rosenstein)氏は今週のファイナンシャル・サービス・ラウンドテーブル(Financial Services Roundtable)の春の会議で講演し、質疑応答のセッションでは、仮想通貨とサイバー犯罪に関する彼の意見を聞かれました。
彼は発言のなかで、先週、司法省によって発表された新しいサイバー犯罪タスクフォースについて言及しました。このタスクフォースは、仮想通貨分野のテクノロジーが使われる犯罪に関する戦略を策定するようです。
「これらの詐欺スキームの多くは、従来の金融システムを通さないビットコインや他の仮想通貨を使用しています。 サイバー犯罪対策特別チームで現在取り組んでいることは、それに対処する包括的な戦略を策定することです」
このタスクフォースは、FBI、米国陸軍司令部および麻薬取締局など、さまざまな法執行機関の代表者を擁しています。
ローゼンタイン氏はまた、仮想通貨が完全に匿名であるという考えをはっきりと払拭しました。彼らはむしろ偽名を使用しているにすぎなく、マネーロンダリングのプロセスは連邦捜査官が情報源を追う手がかりを残すと指摘しました。
ローゼンタイン氏はこのイベントで次のように語りました。
「我々は全員、犯罪活動を追跡する方法を把握しています。一般的に言えば、サイバー空間上の活動だけではなく、他にも手がかりが残る場所があります。サイバー空間上の通貨を扱う場合、最終的には犯罪者はそれを物理的な通貨に変換しようとします。その際に手がかりが残るのです」
司法省が担う重要な要素は、連邦職員にこのテクノロジーの仕組みやそのようなデジタル上の手がかりを追跡するための戦略を教えることだと彼は述べました。
「私たちが法執行機関で抱える課題の1つは、職員が完全に熟練していることを確認することです。つまり、エージェントと検察が技能と専門知識を備えているようにすることが課題なのです」
と彼は締めくくりました。
「なぜなら犯罪者は常に我々の一歩先を行くからです」
Trump Administration Working on Comprehensive Strategy for Crypto – CoinDesk