ブロックチェーン技術とデータ:ID、保管、交換

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ビッグデータの時代というのは、それ自体が「新たな」時代を意味するのではなく、むしろ闇雲に撃っているような進行中のゲームだ。データは非常に価値のある商品だということが分かり、一流企業の優れたビジネスモデルはデータの輸出と加工を頼りにしている。

しかし、これほどまでに大量のデータを中央集権型の提供者が捨てたり保存したりすることに伴うリスクとは何だろうか?

互いに関連したエコシステムのユーザーとして私たちは毎日、名前であろうと、住所であろうと、クレジットカード情報であろうと、はたまたアカウント情報にアクセスするための質問への答えであろうと、個人認証情報を公開している、

9月7日にEquifax社が同社のシステムが不正侵入され、約1億4,300万人分の消費者に関する情報が漏洩した、と発表したとき、私たち全員が中央管理され信頼されたビッグデータに欠陥が生じた場合のマイナス面を味わうことになった。漏洩したデータには社会保障番号、運転免許証番号、さらにはクレジットカード番号といった機密情報が含まれていた。

この事件は消費者に大きなショックを与えたが、データの完全性とデータに対する個人の所有権についての非常に重要な話し合いに弾みをつけることとなった。もっとも、このような話し合いは何年も前から始めるべきであった。個人は自分のデータを完全に管理することと、数十億ドルの企業が消費者のアカウントに課すものよりも文字数の少ないパスワードでデータを保護していることを信頼しないことの両方の重要性に気付くようになった。

ブロックチェーン技術が役立つのはまさにこの部分だ。やむを得ずバズワードを使ったり最新のトークンをそのまま手っ取り早く借用したりしてその場を乗り切るのではなく、むしろこのような侵害を防ぐために必要な基盤を構築する手助けにする、ということだ。

ブロックチェーンに基づくID認証

データ保護に関してブロックチェーン技術を利用する最初の段階は、自分で統治するIDを利用することだ。ウェブ上の個人同士のやり取りから、IDが表す実体間での相互作用を如何にして再現することができるだろうか? Phillip Windley氏は最近投稿した記事の中で、バーで自分のIDを見せる個人を主役にした例を使って、このことを分析している。

車両管理局(Department of Motor Vehicles、DVM)は、個人のIDに紐付いたDVMの鍵と個人のIDに紐付いた個人の鍵の両方を使って身分証明可能なデジタル版の運転免許証を、個人に発行する方法を説明している。舞台となっているこのバーは、個人のIDの完全性と、紐付いた鍵で証明するシステムの発行者の両方を検証することができる。

この問題に取り組むプロジェクトの一つであるuPortは、ユーザが利用するサービスに対して許可するデータをユーザが選ぶようにしており、またそのデータは常にユーザが保管するようにしている。身分証明は台帳を利用して行われ、身分証明を必要とする側では如何なるデータも保持しない。身分証明を要求する側は単に信任状を検証するだけでいいが、データ利用を許可する実際のユーザは、サービス提供の可否を確認する際に個人情報を保持している。

クレジット発行に特化したプロジェクトのBloomは、ブロックチェーン技術を利用したセキュアIDを実装することで、クレジット発行業界で中央集権型組織が機密情報を扱うリスクを軽減しようとしている。

Bloomが提供するシステムでは、企業は中央管理サーバにデータを保管することなく、サービスを利用しようとしている個人を認証できる。

分散型保管の未来

データの保管とセキュリティの問題は、保護目的のデータの分割と暗号化を導入することでブロックチェーン技術の恩恵を受けることができる。非中央集権型のデータプロバイダーは、低価格でデータを保証することで、現在の中央管理型クラウドプロバイダーに対抗しようとしている。

例えばFilecoinは、コンテンツを保護するために暗号化した状態でファイルをやり取りし、その間、プロバイダーが復号鍵を持つことを認めない、という形でセキュリティを実現している。また、ネットワーク全体に情報を分配することで、単一障害を原因とする不正侵入のリスクが無くなる。大量のデータを分配したりアクセスしたりするという点でブロックチェーン技術は効率的ではないが、現在の進化のスピードを維持すれば、その目標に手が届く可能性が高い。

データ交換 – 市場の新しい形

データの保管以外に、データ処理に際しての安全危機管理を保証するためにブロックチェーン技術を利用することで運用できる「データ市場」の構想も興味深いものだ。

Enigma projectでの暗号化されたデータは、あらゆる可能性を網羅するデータ市場を作り出している。Enigma projectのメンバーは、巨大なデータセットを扱いたいという要望があることを考慮し、そのような市場は、データのセキュリティを維持しつつ、信頼性のない事柄をどのように扱うのか、という問いに対する解決策を模索していた。

Enigma projectがデータ市場の構想で解決しようとしている主要な問題は、彼らが「秘密のコントラクト」と呼んでいるものを利用して、ブロックチェーン上の個人データを保護することだ。「秘密のコントラクト」システムの目的はデータのプライバシーを保証することだ。

このデータ市場というアイディアに伴い、彼らが「データ逃避」と呼ぶ問題が生じる。これは厳密に言えば市場の参加者が他者にデータを売るというものだ。Enigmaの秘密のコントラクトはデータを公開する代わりに、データを非公開にしたままで、ネットワーク内のノードがデータを処理することを許可している。

ビッグデータの時代が近いうちに終わりを迎えることはないが、ブロックチェーン技術の利用の仕方は、中央の管理主体がセキュリティの経験が少ないことに起因するリスクを軽減し、個人が自分のデータの所有権を取り戻せるようにするのに使える

Blockchain Technology and Data: Identity, Storage, Exchange