ブロックチェーン Vs. 非効率な政府

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ブロックチェーンと市場の失敗

もしあなたがミクロ経済学入門の講義を寝ないで聴いていたとすれば、市場の失敗のテーマを覚えているかもしれない。一般に市場というものは効率化をもたらすものだ。

市場の失敗とは、市場が効率的な成果をもたらさない状況のことだ。私欲に基づいて決定する人々は、この状況では、大衆にとって悪い状況を作り出す。市場の失敗とは何かということと政府の反応を巡る争いは、経済と政策の議論で最も重要な点だ。

一般に、大きな政府を支持する人は、市場の失敗から回復するための政府の介入を特定し、分類し、議論する。教育、健康管理、格差、住居の問題は、市場の失敗に対する議論が白熱する分野だ。

自由主義者や小さな政府を支持する人は、政府の介入は事態を悪化させるだけだと思っている。その結果、彼らは市場の失敗を政府の失敗だと見なす。政府の失敗により、不適切な配分や中央政府による計画、その他非効率なことが大規模に引き起こされ、引いてはロビイストやレントシーカーのための巨大な市場が出来上がる。歴史上、中央政府で計画を立てる者が全体として経済的な意思決定を行った記録は非常に少ない。

市場の失敗例

自由主義者や小さな政府を支持する人は、市場は失敗するものであり、小さな政府の介入は市場の失敗を真に是正するために必要なことだ、ということを認めている。経済学者は良く見られる2、3の市場の失敗を明らかにしている。その失敗には、市場の独占、外部性、非対称な情報、そして公共の利益がある。このような失敗は政府によるある種の介入を正当化する。

市場の独占

独占者とは代替となるものが無い製品の唯一の供給する者だ。独占者はライバルが存在する場合の均衡価格以上に市場価格を吊り上げることができる。その結果、独占者は商品の供給を減らして希少性を上げることができる。独占者はある種の参入障壁で保護する必要がある。

非対称な情報

この状況は、取引の一方がもう一方よりも多くの情報を持っている場合を指す。通常は売り手が買い手よりも多くの情報を持っている。この薬品の成分は何か? このビジネスは実際にどれだけの収益をもたらしたのか? この食品の原材料は何か? 食品の表示に関する法律、レストランの検査、アメリカ食品医薬品局の承認、そしてアメリカ証券取引委員会は、このような市場の失敗を防ぐために政府が法律を定めてきた例だ。

負の外部性

負の外部性とは、無関係な人に経済活動が影響を及ぼす状況のことだ。公害は古くからある負の外部性の一例だ。消費者でも生産者でも、自己利益を追求すれば、誰に対しても害を与える公害を引き起こす。

排除できない公共財

自由市場は、排除できない非競合的な公共財を提供する、という嫌な仕事をしている。排除できない、とは、商品やサービスを利用することが避けられない、ということだ。物の利益を享受することから逃れられないので、多くの人は支払わずにただ乗りすることを選ぶ。

ただ乗りする人が非常に多くなると、有益な公共財は生産されなくなる。国防、ダム、灯台は公共財の例だ。このようなプロジェクトに必要な資金を自由市場だけで集めるのは困難だ。このような設備を構築するには政府が必要で、理論上は一旦作られると皆の暮らし向きが向上する。

独占と非対称情報に対するブロックチェーン

ブロックチェーンは従来の市場の失敗を矯正するのにどのように役立つのか、ということは簡単なブレストのネタになる。ブロックチェーンはより自由でより効率的な、欠乏することのない、より生産的な資源の分配につながる。これらの各テーマについて完全な学術論文が書けるかもしれない。繰り返しになるが、ブロックチェーンとは不正防止可能な非中央集権的な台帳のことだ。

市場の独占

一般に独占状態は規制を通して作られる。独占状態が自然に発生することは非常に稀で、自然発生した独占状態は存在しないという経済学者もいる。独占状態には本質的に、ライバルの参入から自分たちを守るための堀または障壁が必要だ。

ケーブル会社、通信会社、鉄道会社、タクシー会社のカルテルは政府が作り出した独占状態の例だ。ブロックチェーンは規制を回避できるので、独占状態を作り出した政府はこの新たな技術からプレッシャーを感じることだろう。Uberがやったように、政府が作り出した独占状態が破壊されることを考えてみるとよい。

非対称な情報

商品の売り手が買い手よりも多くの情報を持っているとすると、買い手に付け込むことができる。ブロックチェーンは検証できる。ブロックチェーンは証明できる。いつどこでこの肉は加工されたのか? この医療処置のコストはいくらか? なぜこれだけのコストが掛かっているのか? 企業の本当の収益はいくらか? この中古車の使用歴は? この薬の成分は何で、服用した人に対する検証可能な効能は?

ブロックチェーンは明らかに売り手と買い手の立場を対等にすることができる。市場はより効率的になる。認可の必要性は減り、参入障壁は低くなる。社会経済階級に属するあらゆる人が容易にビジネスを始められるようになる。価格設定の透明性が高まる。救命薬の承認が早まる。再保険プールの透明性が高くなり、提供する側の責任はより重くなる。

外部性と公共財に対するブロックチェーン

負の外部性

多くの経済学者は、負の外部性は市場がない状況がもたらすものだ、と思っている。負の外部性はまた、通常は所有権が不明確な状況で発生する。空気や海はその良い例だ。所有権が曖昧な場合、汚染物質は簡単に大気中に放出されてしまうものだ。ブロックチェーンは所有権が曖昧な状況に市場を作る一助となり得る。

温室効果ガスに対するキャップ・アンド・トレードを考えてみよう。大気中の汚染物質の最適なレベルは何か? 環境保護主義者は大気浄化のクレジットを購入し、汚染物質を排出する側は共有資源への負の外部性を作り出したことに対して、最終的に対価を払わなければならないだろう。コモンズの悲劇を覚えておられるだろうか? 牧場と飼われている牛がブロックチェーンのコントラクトで記録され価格付けされることを想像してみてほしい。

排除できない公共財

グルーポンはフーバーダムにぴったりだ。公共財の官僚主義的な配分や無駄な橋は減るだろう。ブロックチェーンコントラクトのおかげで公共財を生産する際の消費者の選択肢は増えるだろう。公共財に参加する人が増えると一人当たりの寄与する額は少なくなる。不要な、肥大化した、腐敗したプロジェクトは発生しないだろう。ここには、消費者余剰と生産者余剰の増加に伴って効率が高まることにつながる多くの革新的な飛躍的進歩があり得る。

結論

市場は一般に、可能な限りもっとも効率的な方法で商品やサービス供給する。ブロックチェーンは、市場の失敗に対して多くの政府が実施するソリューションの非効率さにゆっくりと光を当てるものになるだろう。経済学者や公共政策のアナリストは、ブロックチェーンは従来の市場の失敗に対してどのようにソリューションを提供できるのかという問題を、辛うじて表面的に論じてきたに過ぎない。

ブロックチェーンは選択肢を増やす可能性を持っている。消費者というのは自分の好みに基づいて意思決定するものだ。このことが生産可能性曲線を押し上げ、より少ない手間でより多くのことができるようになり、欠乏の負担を軽減し、レント・シーキング(ロビイスト)との闘いを可能にしている。さらに、このことは中央政府による計画を減らし、引いては資源の不適切な配分を減らすことにつながる。

このような失敗に対して腐敗した非効率な高コストのソリューションを政府が提供する、という従来のやり方に、いまやライバルが登場することになるだろう。自由な社会では通常、論理、効率、生産性が勝利を収めるものだ。私はブロックチェーンに期待している。

Blockchain Vs. Inefficient Governments