2月23日、主要な仮想通貨は今週の上向きの勢いを保つために奮闘しています。ビットコインは10,000ドルの節目を再び下回り、イーサリアムのネイティブトークンであるイーサは900ドルを上回ろうともがいています。
ビットコイン
今年、ビットコインのドミナンスインデックス(世界全体の仮想通貨市場におけるビットコインの割合)は史上最低の約32%に到達しました。2月の回復期を通じて、ビットコインのドミナンスインデックスは39%まで大幅に上昇し、市場のほとんどの仮想通貨はビットコインの価格トレンドに追従しました。
6,100ドルの底値から2倍近く上げていることを考えると、ここ1か月のビットコインのパフォーマンスはイーサリアム、トークン、その他の主要な仮想通貨より良好なものの、変動性は非常に高い状態です。
1月に始まった下落と低迷の後、アナリストらは2月下旬にはビットコインの価格が以前の水準まで回復し始めると予想しました。しかしビットコインは9,500ドル~11,000ドルのレンジで推移し続けており、価格を12,000ドルまで押し上げる大きな買いや反発も無く、1月上旬の水準である14,000ドル~15,000のレンジに戻る兆しもありません。
バイナンスといった主要な仮想通貨取引所で取引しているトレーダーは主要な仮想通貨のヘッジとして米ドルに裏打ちされた仮想通貨であるテザーを使っています。このテザーの日々の取引量が突然増加していることとビットコインの取引高が減少していることを主な理由として、トレーダーはビットコインの短期のパフォーマンスに懸念を示しています。
ビットコインの専門家でありブロックチェーン開発企業であるBlockstreamのCEOであるAdam Back氏は、テクニカル分析によるとビットコインの将来の変動性の高さが示されていますが技術開発とファンダメンタルはビットコインの明るい未来を示しています、と述べました。
Back氏は
「技術投資、スケーリングの進展、インフラ開発のペースとエコシステムの共同開発、企業の金融商品、消費者向け投資商品、そのすべてがかつてない大きさであるというファンダメンタルよりも、テクニカルが勝っているように聞こえます。しかし私は逆の考えです。ファンダメンタルは強い、ビットコインを買いましょう。」
と述べました。
今週、ビットコインウォレットの最大のプラットフォームであり仮想通貨取引所であるコインベースがセグウィットに対応することを発表しました。セグウィットはトランザクションの展性とスケーリングを解決するとともにトランザクションをバッチ処理するものです。この動きはもう1つの主要な仮想通貨取引所であるビットフィネックスがセグウィットに対応したことに続いたものです。
コインベースのチームは2月23日、セグウィットはすでに300万人以上のユーザーの25%に導入されていると発表しました。
ライトニングネットワークのような2層スケーリングソリューションの可能性を強調して、コインベースは「ライトニングネットワークのようにセグウィットが必要な新技術は、ビットコインの支払いとしての利便性を大きく高めユーザーに利益をもたらします。私たちは現在、ライトニングネットワークに貢献するために、オープンソースでのソフトウェア開発に専念しています。」と記しました。
主な進歩
ファンダメンタルと技術の発展に関して、Back氏は、セグウィット、ライトニング、そしてオープンソースコミュニティのビットコイン開発者によって活発に開発されているBulletproofようなプライバシーソリューションに言及しました。
したがって、仮想通貨市場全体は上下ともに非常に変動性の高いままであるものの、その価格傾向は、ビットコインやイーサリアムのような主要な仮想通貨の開発の度合いやユーザーアクティビティの増加を正確に反映したものではありません。
Cryptocurrency Market Struggles at $500 Billion, But Fundamentals are Strong